FOMC直後のドルの動き(2017年7月27日)

2017年7月27日

 本日早朝(7/27)のFOMCでは予想通りのFF金利誘導目標を1.00%から1.25%の範囲に据え置き、注目の声明文では保有資産圧縮の開始時期について「比較的早期」と表明した一方「目標の2%を幾分下回っている」から「目標の2%を下回っている」と下方修正しました。

・為替市場は強いドル売りとなり、ドル円は03:00の111.92から急落して111.13でNYクローズ、ユーロドルは03:00の1.1649から急伸して1.1726でNYクローズとなりました。
・10年債利回りは物価認識が慎重だったことに反応して債権が買われて利回りは低下しました。
・NY株はFOMCまではダウ・ナス共に史上最高値を更新する上昇となり、FOMC後は声明文がハト派的な内容であることを好感して高値圏での堅調な動きが続きました。

 

結果
1.00-1.25%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2017年7月27日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤は111.70-95での上下が続き、23:30からジリ上げとなって01:30には112.18まで上昇しました。
そこからは押し戻されて03:00のFOMCの時は111.92でした。
発表直後は資産圧縮の開始を早ければ9月にも決定するとの内容に反応して急伸して112.18まで上昇しましたが、声明文で「目標の2%を幾分下回っている」から「目標の2%を下回っている」と下方修正したことに大きく反応して強いドル売りとなり111.50まで急落し、その後も下げが続いて04:10には111.05まで下落し、111.13でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・ユーロドルは17:30に1.1612まで下落した後は1.1620-50での上下が続いて、03:00のFOMCの時は1.1649でした。 発表直後に1.1649から1.1629まで下げまししたがすぐに転々して1.1707まで急伸しました。
その後もドル売りの流れが続いたことで04:00には1.1739まで上昇して1.1726でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 欧州時間序盤は2.310-25%で上下していましたが、22:00から一段高となって00:45には2.335%まで上昇し、03:00のFOMCの時は2.309%でした。
発表後から急低下となり04:00には2.282%まで低下し、2.285%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    21,711.01(+97.58)
NASDAQ     6,422.75(+10.57)
・昨日のNY株は朝方は欧州株や原油価格の上昇を受けてプラス圏での堅調な動きが続き、03:00のFOMCでは予想通りに政策金利は据え置きでしたが、資産圧縮を早ければ9月にも決定する方針を示しすと同時に、声明文で「目標の2%を幾分下回っている」から「目標の2%を下回っている」と下方修正しました。
為替市場は後者の内容に反応してドル売りになりましたが、NY株はハト派的な内容であることを好感してFOMC後も堅調な展開が続き、ダウは$97高で史上最高値更新、ナスも0.16%高で史上最高値更新しました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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