FOMC直後のドルの動き(2017年2月2日)

2017年2月2日

 本日早朝(2/2)のFOMCの声明内容はほとんど変更点はなく、イエレンFRB議長会見もありませんでした。
・ドル円はFOMC声明直後に113.20-61で振った後はドル売りの流れとなって04:45には112.90まで下落して113.19NYクローズとなりました。
・10年債利回りは発表後から下げ出して04:00の2.479%から04:30には2.466%まで低下し、2.477%でNYクローズとなりました。
・NY株はFOMC声明に大きな反応はしませんでした。

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2017年2月2日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・ドル円は昨日の欧州時間序盤は16:50に113.62まで上げた後は押し戻されて113.20-45での小動きとなり、22:15に発表されたADPで予想+16.5万人に対して+24.6万人の好結果だったことで米長期金利の上昇と共にドル買いの流れとなり、発表直後に113.28から113.66まで急伸した後も上昇が続き、24:00の1月ISM製造業景況指数も好結果だったため113.95まで上昇しました。
しかしそこからは急速に押し戻されて01:50には113.25まで下落してADPからの上昇分を打ち消し、113.35-55での揉み合いとなって、04:00のFOMCの時は113.44でした。
FOMCでは結果は据え置きで、声明で「労働市場は引き締まり続け、経済活動は穏やかなペースで拡大している」「経済状況はFF金利が緩やかな引き上げのみ正当化すると委員会は予想」など3月利上げを示唆する内容ではなかったため、発表直後に113.20-61で振った後はドル売りの流れとなって04:45には112.90まで下落しました。
その後は戻して113.20近辺で小動きとなり113.19NYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・昨日の欧州時間序盤は1.0775-1.0810で上下し、22:15のADPでドル買いの流れとなったことで1.0791から23:20には1.0750まで下落し、更に00:00の1月ISM製造業景況指数も好結果だったため一段下げて1.0736まで下落しました。
その後は小幅戻して1.0750-60で小動きとなり、04:00のFOMCの時は1.0735でした。
発表直後に1.0723-68で振った後ドル売りの流れとなったことで急伸して04:45には1.0789まで上昇し、そこからは押し戻されて1.0767でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 10年債利回りは欧州時間序盤は2.470%近辺で小動きでしたが、22:00から上げ出してADPが予想を大幅に上回る好結果だったことや00:00の1月ISM製造業景況指数も好結果だったため00:15には2.514%まで上昇しました。
その後2.500%近辺で小動きとなり、04:00のFOMCの時は2.479%でした。
発表後から下げ出して2.479%から04:30には2.466%まで低下し、2.477%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  19,890.94(+26.85)
NASDAQ  5,642.65(+27.86)
・昨日のNY株はADPが予想+16.5万人に対して+24.6万人の好結果だったため朝方は買いが先行しましたが、FOMCを控えて警戒から押し戻されて前日終値近辺での上下が続いていました。
FOMCで結果は据え置きで声明では3月追加利上げを示唆する内容ではありませんでしたが、大きく反応することなく$26高で引けました。
またナスはアップルの2016年10-12月期決算で売上高が過去最高を更新する好決算となり6%超もの大幅上昇したことが指数全体を引っ張って終日堅調な展開が続き、0.50%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足