オーストラリア雇用統計発表後の豪ドルの動き(2017年1月19日)

2017年1月19日

 本日9:30に12月オーストラリアの雇用統計の発表があり、雇用者数は予想+1.00万人から+1.35万人に増加、失業率は予想5.7%から5.8%に悪化しました。
トランプ大統領就任式を翌日(1/20)に控え、早朝にはイエレンFRB議長の講演でドルが大きく買割れた後ということもあって豪・雇用統計では大きな動きにはなりませんでした。

本日早朝5時にイエレンFRB議長講演で「12月時点で2019年まで年数回の利上げを想定」「2019年末までに3%の長期中立金利に近づくと予想」との発言から米長期金利が上昇し、それに伴って直近トランプ次期大統領のドル高牽制発言で売られていたドルが急速に買い戻されたため、ドル円は5時の113.57から6時半過ぎには114.76まで急伸し、また豪ドル・ドルは5時の0.7538から0.7502まで下落しました。

 

結果
09:30 12月新規雇用者数 予想:+1.00万人 結果:+1.35万人 (前回:+3.91万人)
09:30 12月失業率 予想:5.7% 結果:5.8% (前回:5.7%)

 

 

豪ドル-ドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は0.7540-60での小動きが続き、01:00に0.7565まで上げた後は反転して下げ基調となり4:40には0.7530まで下落しました。
05:00にイエレンFRB議長講演からドル買いの流れとなり0.7538から06:50には0.7499まで下落して0.7502でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると0.7500-20での小動きとなり9:30の豪・雇用統計の時は07502でした。
発表直後に0.7502から0.7515まで小幅上げた後は押し戻されて9:45には0.7492まで下落しました。
そこからは0.7500近辺で揉み合った後11:00からジリ上げとなって12:05には0.7524まで上昇しました。
その後は0.7515-25での小動きが続いて、0.7522で15時となりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間はジリ上げとなって16:00の85.43から22:30には85.77まで上昇して85.50-75での小動きとなりました。
しかし05:00のイエレンFRB議長講演でドル買いの流れとなり豪ドル・ドルは下落しましたがドル円の急伸に引っ張られて85.62から06:40には86.14まで上昇し、85.98でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ってもジリ上げが続いて8:45には86.20まで上昇し、9:30は86.08でした。
発表直後に86.85-86.18で振った後小幅下げて10:15には86.01まで下落しました。
しかしそこからは再びジリ上げとなって12:00には86.26まで上昇し、86.10-25での小動きとなって86.19で15時となりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州・NYタイムは押しを入れながらの上昇が続き16:00の1.0471から06:40には1.0530まで上昇し、1.0526でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.0520-35での小動きとなり、9:30は1.0517でした。
発表で1.0510-28を振った後は再び1.0520-35での小動きが続いて、1.0524で15時となりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間に入ってから113.10-60を方向感なく上下する動きが続いていましたが、05:00のイエレンFRB議長講演が始まると113.57から113.88まで急伸し、更に「12月時点で2019年まで年数回の利上げを想定」「2019年末までに3%の長期中立金利に近づくと予想」との発言が伝わると米長期金利が一段高となって10年債利回りが一時2.4%超を上回り、ドル円は上昇が加速して06:40には114.76まで駆け上がり114.63でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると押しを入れながらの上下が続いて9:50には114.89まで上昇しました。
しかし11:30から一段下げて114.45-75での小動きとなって、114.57で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足