米雇用統計発表後のドルの動き（2016年5月7日）

2016年5月7日

・昨日発表された4月雇用統計発表でドル円は21時半の発表直後は下落しましたが、すぐに反転して発表後の下落分が行って来いとなり、その後一旦押し戻されましたが、ニューヨーク連銀ダドリー総裁の年内2回の利上げを支持する発言でドル買いの流れとなり、107円台に乗せてNYクローズとなりました。
またユーロドルは発表直後に上下した後は発表前の水準で小動きでしたが、ダドリー総裁発言でのドル買いから下落して1.1401でNYクローズとなりました。
・NY株は非農業部門雇用者数が予想を下回ったことで午前はマイナス圏で軟調に推移していましたが、午後になると早期追加利上げの後退観測から上昇に転じ、2時のダドリー総裁発言の影響を受けずに堅調な展開が引けまで続き、ダウ・ナス共にプラスで引けました。
・米国10年債券利回りは発表直後は非農業部門雇用者数が予想を下回ったことで低下しましたが、平均時給など賃金指標が好調だったことからインフレ期待で反転上昇し、2時からはダドリー総裁の発言で再び上昇基調となって1.779%でNYクローズとなりました。

結果
21:30　4月非農業部門雇用者数　予想：+20.0万人　結果：+16.0万人　（前回：+21.5万人　修正値：+20.8万人）
21:30　4月失業率　予想：4.9％　結果：5.0％　（前回：5.0％）
21:30　4月平均時給 (前月比)　予想：+0.3%　結果：+0.3%　（前回：+0.3%　修正値：+0.2%）

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細（2016年5月6日）の記事に載せています。
（下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。）

ドル円（チャートは6:00時点）
・昨夜のドル円は欧州時間は106.90近辺での小動きが続き、雇用統計発表直前に下げて21：30は106.74でした。
発表で106.74から106.43まで急落し106.50近辺で揉み合っていましたが、22：00から切り返して22：40には106.96まで上昇して雇用統計後の下げが行って来いとなりました。
その後は押し戻されて106.55-75で上下していましたが、2時からはニューヨーク連銀ダドリー総裁の年内2回の利上げを支持する発言が伝わったことによるドル買いの動きやNY株が堅調な展開になったことで02：00から上げ出して04：10には107.22まで上昇し、107.08でNYクローズとなりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

左：ドル円－日足

ユーロドル（チャートは6:00時点）
　昨日の欧州時間は1.1410-30での小動きとなって、21：30は1.1432でした。発表で1.1432から1.1472まで40pips急進しましたが、すぐに押し戻されて21：45には1.1402まで下落しました。その後はしばらく上下した後1.1420近辺で小動きでしたが、2時のダドリー総裁発言でドル買いの流れとなったことで下げ出して03：35には1.1386まで下落し、そこから小幅戻して1.1401でNYクローズとなりました。

左：ユロドル－5分足　右：ユロドル－1時間足
　

左：ユロドル－日足

米国10年債権利回り（チャートは6:00時点）
　雇用統計発表直後に4月非農業部門雇用者数が予想を下回ったことで1.742%から1.705%まで低下しましたが、平均時給など賃金指標好調によるインフレ期待ですぐに反転して22：30には1.772%まで上昇し、その後一旦押した後ニューヨーク連銀ダドリー総裁の年内2回の利上げを支持する発言によって再び上昇基調となって1.779%でNYクローズとなりました。

左：米国10年債権利回り－15分足　右：米国10年債権利回り－日足
　