FOMC+日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2016年4月28日)

2016年4月28日

・本日早朝のFOMC声明で米国景気の認識を「減速したようだ」と下方修正したことで早期利上げへの懸念が和らぎ、発表直後にはドルが買われましたがすぐに反転して逆に売られ、再び買われて結果的には発表前の価格に落ち着く形となりました。
ドル円は発表直後に上下した後で米国債券利回りは低下していたにも関わらず、本日に日銀金融政策決定会合を控えて追加緩和への期待から円売りの流れもあったことでFOMC後も上昇してNYクローズとなりました。
ユーロドルは発表直後に上下した後は発表前の水準に戻してからは小動きのままNYクローズとなりました。
・本日のドル円は東京時間に入ると日銀追加緩和期待からジリ上げで堅調に上昇しましたが、12:01に現状維持の発表で12:01の111.68から108.73まで295pipsもの暴落となり、その後もリバも弱く15時にかけて再び下落して安値圏で15時となりました。
またユーロドルはFOMC直後は上下に振れましたが、大きくレンジを変えることなく、日銀決定会合後もドル売りの影響で上昇しました。

 

結果
12:01 日銀金融政策決定会合 現状維持

 

★本日早朝のFOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2016年4月28日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間から111.05-40での小動きが続き、FOMCの03:00は111.33でした。
FOMC声明で米国景気の認識を「減速したようだ」と下方修正したことで早期利上げへの懸念が和らぎ、発表直後に111.33から111.73まで40pips急伸した後は反転して111.04まで急落しましたが、すぐに戻して111.45-60で揉み合いとなりました。
その後03:50には111.24まで下げる場面がありましたが再び戻して111.50近辺で小動きとなって、111.48でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると111.45-65での小動きが続き、9:50からジリ上げとなって10:25には111.82まで上昇しました。
そこからは押し戻されて11:25には111.57まで下落し、111.60近辺で小動きとなって日銀決定会合の発表を待つ形となりました。
12:01に現状維持の発表があるとそこからは111.68から108.73まで295pipsもの暴落となりました。
そこからはリバって12:50には109.43まで戻りましたが、13:30から再び下げ出して14:00には108.78まで下落し、108.80-109.05での揉み合いとなって、108.95で15時となりました。

左:ドル円-10分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は1.1290-330での上下が続いて03:00のFOMCの時は1.1330でした。
発表直後に1.1330から1.1269まで急落しましたがすぐに反転して1.1361まで上昇し、再び反転して03:05は1.1313でした。
その後03:40に1.1342まで上昇しましたが、再度押し戻されて1.1310-25での小動きとなって1.1318でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.1320-30で小動きでしたが、9:50から下げ出して10:15には1.1300まで下落し、1.1300-10での小動きとなりました。
しかし12:01に日銀決定会合でドル円が暴落したことでドル売りの流れとなり、1.1302から12:20には1.1343まで上昇しました。
その後は小幅押し戻されて1.1325-40での小動きが続いて、1.1335で15時となりました。

左:ユロドル-10分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
前場は上昇基調でしたが、12:01の日銀決定会合の発表直後に急落し、その後は上下に振れて本日の安値圏で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
03:00のFOMC発表で1.900%から1.917%まで上昇した後すぐに反転して1.876%まで低下し、利上げを急がない姿勢が示されたとの見方からその後も低下基調が続いて1.853%で7時となりました。

左:米国10年債権利回り-5分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  18,041.55(+51.23)
NASDAQ  4,863.14(-25.14)
・昨日のNY株はFOMC声明で米国景気の認識を「減速したようだ」と下方修正したことで早期利上げへの懸念が和らぎ発表後には上昇してダウは小幅高で引けました。
ナスはアップルの13年ぶりの減収決算の影響受けて終日マイナス圏での動きが続いて、FOMC声明後に上昇して下げ幅を縮めて小幅安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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