2016年1月29日

・本日の日銀決定会合発表前の12：20に日経新聞の「日銀、マイナス金利導入を議論」との報道で急伸し12：39の日銀決定会合正式発表でマイナス金利導入が伝わると200pipsを超える爆騰になりましたが、すぐに反転してほぼ行って来いまで下落した後、再び強い円売りの流れとなって120.56で15時となりました。

結果
12：39　日銀金融政策決定会合　マイナス金利付き量的・質的金融緩和導入決定

日銀金融政策決定会合の骨子（時事通信より転載）
・マイナス金利導入を決定＝日銀金融政策決定会合
・マイナス金利付き量的・質的金融緩和導入
・日銀当座預金に▲0.1%適用＝賛成5反対4
・マネタリーベース、年間約80兆円の増加ペースは維持
・長期国債、年間約80兆円増加するペースでの買い入れ維持
・ETF年間約3兆円、J-REIT年間約900億円増加する買い入れ維持
・物価、2%程度に達する時期は17年度前半ごろ＝「16年度後半ごろ」から後ずれ
・原油価格、1バレル＝35ドル出発点に40ドル台後半に緩やかに上昇と想定
・景気、輸出・生産に新興国減速の影響見られるが緩やかな回復続けている
・物価の基調は着実に高まっている
・人々のデフレマインド転換遅延し、物価の基調に悪影響が及ぶリスクが増大
・マイナス金利導入、リスク顕現化未然に防ぎ、2%目標へのモメンタム維持のため
・マイナス金利、イールドカーブの起点下げ金利全般により強い下押し圧力加える
・従来の量・質にマイナス金利加えた三つの次元で追加的緩和が可能なスキーム
・日銀当座預金を3段階に分割＝それぞれプラス金利、ゼロ金利、マイナス金利適用
・マイナス金利、2月16日からの準備預金積み期間から適用
・長期国債買い入れ、下限金利設けず▲0.1%を下回る金利での買い入れも行う
・マイナス金利導入反対は白井、石田、佐藤、木内の各委員

ドル円（チャートは15:30時点）
・昨日のドル円は日銀決定会合を控えて118.55-119.00で方向感のない上下が続いて、118.79でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると118.80近辺で小動きでしたが、8：30から上げ出して8：45には118.96まで上昇しました。
しかしそこからはジリ下げとなって10：55には118.52まで下落してからは118.60近辺で小動きとなりました。
12：20に日経新聞が「日銀、マイナス金利導入を議論」と報じたことで119.29まで急伸し、118.70-119.00で荒い動きとなり、12：39に日銀決定会合で正式にマイナス金利導入が発表されると一気に119.03から121.20まで217pipsの爆騰となりました。
しかしすぐに反転して13：20には119.11まで急落しました。
その後は再び上昇基調となって14：50には120.67まで上昇し、120.56で15時となりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

左：ドル円－日足

ユーロドル（チャートは15:30時点）
・昨日の欧州時間は16：10に1.0869を付けた後は上昇基調が続いて03：20には1.0967まで上昇し、その後は押し戻されて1.0937でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.0925-45での小動きが続いていましたが、12：10から下げ出して12：38の日銀決定会合の結果発表でドル買いが強まり12：40には1.0875まで急落しました。
しかしすぐに反転して13：20には1.0948まで急伸した後は再び下げ出して14：45には1.0906まで下落し、1.0912で15時となりました。

左：ユロドル－5分足　右：ユロドル－1時間足
　

左：ユロドル－日足

日本国債（チャートは15：00時点）
149.5近辺での小動きが続いていましたが、12：20の日経報道から上げ出して、正式に日銀決定会合の結果が発表されると急伸して13：30には150.52まで上昇しました。
その後は高値圏で上下して150.44で15時となりました。

左：日本国債先物－5分足　右：日本国債先物－日足
　

昨日のNY株式市場
ＮＹ ＤＯＷ 　16,069.64(+125.18)
ＮＡＳＤＡＱ　 4,506.68(+38.51)
・昨日のNY株はサウジアラビアがロシアに対して最大5%の減産を提案したとの報道で原油価格の上昇で朝方は堅調でしたが、12月耐久財受注が予想を大きく下回る結果となったことでマイテンしました。
しかし午後になると再び買われて堅調な展開となりました。

左：DOW－日足　右：NASDAQ－日足