FOMC直後のドルの動き(2016年1月28日)

2016年1月28日

・本日早朝(1/28)のFOMCで3月追加利上げの可能性は残した内容だったことで株は失望感から売られたためドル円も下落し、債券は買われて利回りは低下しました。
・本日のドル円は明日の日銀金融政策決定会合への駆け引きもあって方向感のない展開でした。
朝方はNYタイムの地合いを引き継いで下げとなって118.41まで下落しましたが、その後は明日の日銀決定会合への期待(?)からか堅調に上昇して119円に接近しました。
しかしその後は再び押し戻されてからは上値の重い展開となりました。

FOMC声明骨子(時事通信より転載)
・政策金利を0.25~0.50%に据え置き。全会一致で追加利上げ見送り
・昨年終盤の米経済成長は鈍化。雇用は一段と改善
・国際経済、金融情勢を緊密に監視。雇用、物価への影響、リスクを分析していく
・エネルギー価格下落から物価上昇率は短期的に低水準に
・経済情勢、緩やかな利上げだけを正当化

ドル円(チャートは15:00時点)
・昨日のドル円は17:20に118.07まで下げた後はジリ上げとなり、00:30からは上昇スピードを速めて02:30には119.00まで上げ続けました。
04:00のFOMCの時は118.93で、発表直後に118.57-119.05で振った後はNY株が急速に下落したことで下げ出して05:20には118.48まで下落し、118.65でNYクローズとなりました。
・東京時間に入っても下げが続いて9:10には118.41まで下落しましたが、そこからは反転して上げ足速く上昇して11:00には118.93まで上昇しました。
しかしそこからはジリ下げとなって13:35には118.55まで下落してからは118.55-75で上下して、118.62で15時となりました。

左:ドル円-10分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:00時点)
・昨日の欧州時間は1.0850-80での上下が続き、21:50から急伸して22:30には1.0911まで上昇しましたが、すぐに折り返して02:30には1.0861まで下落し、04:00のFOMCの時は1.0869でした。
発表で10869から04:05には1.0912まで急伸してから1.0880-1.0915で上下した後05:15には1.0916まで上昇し、その後は小幅下げて1.0890でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.0880-1.0905での小動きが続いて、1.0884で15時となりました。

左:ユロドル-10分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはなく、高値圏での小動きが続きました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
FOMCに向けてジリジリと利回りは上昇して04:00には2.054%まで上昇しましたが、発表直後に2.005%まで急落し、その後もジリジリと利回りは低下して2.003%で7時となりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  15,944.46(-222.77)
NASDAQ  4,468.17(-99.51)
・昨日のNY株はFOMC発表で3月追加利上げの可能性は残した内容だったことで失望感から売られ、徐々に下げ幅を広げてダウは$200超・ナスは2%超の下落となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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