ECB追加緩和発表後の動き(2015年12月4日)

2015年12月4日

・昨日のECB政策金利発表で毎月の購入額が600億ユーロに据え置かれるなど追加緩和策が市場の期待に届かなかったことで急激なユーロの買い戻しの流れとなってユーロドルは400pipsを超える暴騰となり、他のユーロクロスも暴騰となりました。
また欧州・NY株が大幅下落となってリスク回避からドル円も1円を超える大幅下落となりました。

昨日の定例理事会決定事項
・中銀預金金利をマイナス0.20%からマイナス0.30%に拡大。
・主要政策金利(リファイナンス金利)を予想どおり0.05%に据え置き。
・上限金利の限界貸出金利を0.30%に据え置き。
・毎月の購入額を600億ユーロ(約7兆9000億円)を据え置き。

★ドラギECB総裁会見は、ドラギECB総裁会見要旨(2015年12月4日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

ユーロ・ドル(チャートは7:00時点)
・昨日の欧州時間はジリジリと下げて21:00には1.0539まで下落し、21:45のECB政策金利発表前の21:35にフィナンシャルタイムズ紙のフライング報道で1.0675まで急伸し、21:45は1.0587でした。
発表で再び急伸して22:05に1.0740まで上昇し、一旦1.0650近辺まで押した後22:30のドラギ総裁会見から再度急伸して22:45には1.0890まで上昇しました。
その後は23:20に1.0788まで押した後ジリ上げとなって05:10には1.0981まで上昇して、1.0941でNYクローズとなり、21:30の1.0545からは396pipsの大暴騰となりました。
・東京時間になると1.0900-950での上下が続いて、1.0938で15時となりました。

左:ユーロ・ドル-10分足 右:ユーロ・ドル-1時間足
 

左:ユーロ・ドル-日足

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・昨日のドル円は123.50近辺で上下していましたが21:30から下げ出し、ECBの追加緩和策が期待を下回ったことで急激なユーロの買い戻しの流れとなったことでしばらくは大きく上下に振っていましたが、00:00を過ぎると下げ基調が鮮明となって04:55には122.29まで大幅下落して122.58でNYクローズとなりました。
・東京時間になるとジリ上げとなって8:40には122.76まで上昇し、9:00に122.48まで押し戻された後は再び上げて10:20には122.84まで上昇しました。 その後は再び押し戻されて122.60近辺での小動きが続いて122.60で15時となりました。

左:ドル円-10分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは9:00時点)
ECB発表で04:00の2.347%まで利回りが上昇し続けて2.321%でNYクローズとなりました。
また2013年7月以降で最大の上昇率となりました。

左:米国10年債権利回り-1時間足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  17,477.67(-252.01)
NASDAQ  5,037.53(-85.70)
・昨日のNY株はECBの追加緩和策が期待を下回ったことで朝方から売られて大幅安となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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