米雇用統計発表後のドルの動き(2015年10月3日)

2015年10月3日

・昨夜に発表された雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回り、また7月分も下方修正されたことで発表直後にドル円は急落して23:00には118.68まで大幅下落しました。
しかし年内の利上げ観測後退を好感した買いや売り方の買い戻しでNY株が堅調に上昇していたことで円売りとドルの買い戻しの流れとなってドル円は急速に戻し始めると一時はほぼ全戻しに近い上昇となり、NYクローズでも下げ幅を大幅に縮めました。

結果
21:30 9月非農業部門雇用者数 予想:+20.1万人 結果:+14.2万人 (前回:+17.3万人 修正値:+13.6万人)
21:30 7月失業率 予想:5.1% 結果:5.1% (前回:5.1%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2015年10月2日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

ドル円(チャートは6:00時点)
 昨日の欧州時間はゆっくりとしたジリ上げが続いて21:25には120.40まで上昇し、21:30の雇用統計発表の時は120.26でした。
発表で非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回ったことで120.26から119.34まで98pips急落し、その後も下げが続いて23:05には118.68まで下落しました。 しかしNY株が利上げ後退を好感して上昇基調になったため円売りの流れとなってドル円は早いピッチで戻し、04:35には120.12まで上昇し、119.88でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
 昨日の欧州時間はジリ下げが続いて21:30の雇用統計発表の時は1.1145でした。
発表でドル売りの流れとなったためユーロドルは1.1145から1.1309まで164pipsもの大幅急騰となりました。
その後は1.1280-1.1315で揉み合った後、23:40からはNY株が堅調に上昇したことでドル買いの流れとなったため下げ始めて04:30には1.1203まで下落し、1.1210でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 悪化した雇用統計の結果を受けて早期利上げ観測が後退したことで10年債利回りは急低下して22:45には1.915%まで低下しましたが、その後は戻して1.991%で7時となりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  16,472.37(+200.36)
NASDAQ   4,707.77(+80.69)
 昨日発表された9月雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回り、ダウは寄り後には一時250ドル近く下落しましたが、徐々に年内の利上げ観測後退を好感した買いや売り方の買い戻しが入って、ダウ、ナス共に大幅上昇で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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