2015年5月25日

・先週金曜日に米国4月CPIが予想を上回ったことで、ドル買いの流れが強まり、ドル円は大幅上昇、ユーロドルは大幅下落となりました。
その後、イエレンFRB議長講演で、景気の改善が続けば、年内の金利引き上げを行うことが適切との認識を示しましたが、GDPで大きく動きた後だったことや週明け月曜日のNY市場がメモリアルデーで休場になることもあり、ドルは大きく動かず高値圏を維持したままNYクローズとなりました。
・本日は先週金曜日のドル買いの流れを引き継ぎ、東京時間のドル円は更に上昇して121.72まで上昇し、高値圏での小動きとなっていましたが、14：28に埼玉県を震源とした大きな地震があり一旦小幅急落しましたが、すぐに戻して高値圏で15時となりました。

今夜のNY市場はメモリアルデーのため株式・債券市場は休場となり、明日以降のNYの動きが気になるところです。

 先週金曜日のイエレンFRB｣議長発言抜粋
・年内何れかの時期に利上げを行うことが適切
・利上げ後は段階的なペースで引き締めを行う可能性
・第一四半期後に景気は強くなると予想
・雇用目標にまだ達成していない

ドル円（チャートは15:00時点）
・先週金曜日は欧州時間序盤は120.70-121.00で小動きでしたが、21：30の4月CPIが予想を上回ったことで120.82から121.52まで70pips急伸し、22：10には120.56まで上昇しました。
その後、イエレンFRB議長講演内容も支援材料になって121.35-55での揉み合いが続き、121.55でNYクローズとなりました。
・東京時間7時は121.54で始まり、121.50-60で小動きでしたが、9：10から上げ出して9：40には121.77まで上昇しました。
その後は121.65-75で小動きが続いていましたが、14：28に埼玉県を震源とした大きな地震があり121.54まで急落した後すぐに戻して再び121.60-70で小動きとなって、121.62で15時となりました。

左：ドル円－10分足　右：ドル円－1時間足
　

左：ドル円－日足

ユーロドル（チャートは15:00時点）
・先週金曜日の欧州時間序盤はジリ上げが続いて19：00には1.1207まで上昇し、小幅押し戻されて1.1160-80で上下していました。
21：30の米・4月CPIの発表で1.1171から1.1096まで75pips急伸し、そこから更に下げが続いて22：40には1.1001まで大幅に下落しました。
その後は1.1000-40で上下して、1.1015でNYクローズとなりました。
・東京時間7時は48pips下窓を明けた1.0967で始まり、上昇して8：10には1.1009まで戻りましたが、再び押し戻されて1.0980近辺でのこう着が続いて、1.0985で15時となりました。

左：ユロドル－10分足　右：ユロドル－1時間足
　

左：ユロドル－日足

日本国債（チャートは15：00時点）
10時過ぎから下げ出して11：00には147.10まで下落しましたが、後場に入ると逆に上げ出して前場の下げ分が行って来いとなりました。

左：日本国債先物－5分足　右：日本国債先物－日足
　

米国10年債権利回り（チャートは11：00時点）
21：30の4月CPIが予想を上回ったことで利回りは上昇し、イエレンFRB議長講演で景気の改善が続けば、年内の金利引き上げを行うことが適切との報道もあって高い水準で上下したままNYクローズとなりました。

左：米国10年債権利回り－15分足　右：米国10年債権利回り－日足
　

昨日のNY株式市場
ＮＹ ＤＯＷ 　18,232.02(-53.72)
ＮＡＳＤＡＱ 　 5,089.36(-1.43)
昨日のNY株はメモリアルデーを控えて薄商いの中、イエレンFRB議長が講演で景気の改善が続けば、年内の金利引き上げを行うことが適切との認識を示したことで、早期利上げへの警戒感からダウ・ナス共に下落しました。

左：DOW－日足　右：NASDAQ－日足