米雇用統計発表後のドルの動き(2015年5月9日)

2015年5月9日

・昨夜のドル円は雇用統計発表までは期待からかジリジリと上昇していましたが、発表で利上げ懸念が遠のいたことで直後はドル売りの流れとなってドル円は大きく下落し、その後は戻りも鈍く安値圏での動きとなりました。
・ユーロドルは雇用統計発表後に上下に大きく振れた後は方向感のない動きとなりました。

・雇用統計の結果は非農業部門雇用者数が予想より若干弱い結果となり、前回の3月非農業部門就業者数が速報値から8万5000人増に下方修正され、4月の賃金上昇が小幅にとどまりましたが、発表後にはドルの明確な方向性は出ませんでした。

結果
21:30 4月非農業部門雇用者数 予想:+22.8万人 結果:+22.3万人 (前回:+12.6万人 修正値:+8.5万人)
21:30 4月失業率 予想:5.4% 結果:5.4% (前回:5.5%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2015年5月8日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
昨日の欧州時間はジリジリと上げて21:00には120.22まで上昇しましたが直前に下げて21:30の雇用統計発表の時は119.81でした。
発表で119.81から119.60まで急落した後すぐに切り返して21:35には120.20まで上昇しました。
しかし再び下げ出して22:25には119.59まで下落し、そこからは119.65-90で上下して119.73
でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
昨日の欧州時間は1.1190-245で上下して21:30は1.1260でした。
発表で1.1260から1.1256まで上げた後すぐに切り返して下落となり21:35には1.1179まで下落しました。
しかし再び反転上昇となって21:55には1.1275上昇後1.1245-75で揉み合いとなりました。
その後1.1185-255で上下した後は徐々に収斂していき、1.1200-215で小動きとなって1.1210でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
債権市場は21:25の2.189%でしたが、発表で利上げ懸念が後退したことで債権は売られ利回りは低下して22:25には2.105%まで下落しました。
その後は徐々に戻して2.142%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  18,191.11(+267.05)
NASDAQ   5,003.55(+58.00)
昨日のNY株は4月雇用統計が非農業部門雇用者数が予想より若干弱い結果となり、前回の3月非農業部門就業者数が速報値から8万5000人増に下方修正され、4月の賃金上昇が小幅にとどまったことで、早期利上げ観測の後退や今週に入ってからの下落への反動からダウ・ナス共に大幅上昇となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA