米雇用統計発表後のドルの動き(2015年1月10日)

2015年1月10日

・昨日の雇用統計は非農業部門雇用者数、失業率共に予想を上回る好結果となったため発表直後は急伸しましたが、フランスで新聞社襲撃に関与したと思われる複数の容疑者がスーパーや印刷会社で立てこもり事件が発生したことが嫌気されたことでNY株が一時は$200超の下落となりリスク回避の円買いの動きが強まったことや米国10年債権利回りが2%割れまで低下したことで、ドル円は早いペースで下落して一時は118.42まで下落し、安値圏の118.51でNYクローズとなりました。

 

結果
22:30 12月非農業部門雇用者数 予想:+24.0万人 結果:+25.2万人 (前回:+32.1万人 修正値:+35.3万人)
22:30 12月失業率 予想:5.7% 結果:5.6% (前回:5.8%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2015年1月10日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

私見
雇用統計の好結果でも120円をつけることができなかったばかりか、債権利回りが低下したとはいえ、NY株下落へのリスク回避の動きを見ていると、上値の重さを感じざるを得ません。
月曜日は休日なので薄商いを狙った仕掛け売りには十分注意しておきたいところです。

 

ドル円(チャートは7:00時点)
昨日の欧州時間は119.20-50で上下していましたが、雇用統計発表前に下げて、22:30は118.93でした。
発表で118.93から119.51まで58pips急伸し、22:40には119.74まで上昇した後は119.50近辺で揉み合いとなっていました。
しかし23:30から下げ始めて01:20の118.42まで下げ続け、そこからは118.45-70で小動きとなり118.51でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
昨日の16:40に1.1784まで下げた後は上昇して1.1800-20で小動きとなり、22:30は1.1806でした。
発表で1.1806から1.1772まで34pips急落し、22:45には1.1762まで下落し、1.1780-90で揉み合いとなりました。
しかし、00:00から急伸して01:10の1.1844まで上げ続け、そこからは1.1830-45で小動きとなり1.1835でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
12月米雇用統計で平均時給が低調だったことで早期利上げ期待が後退したため債権が買われて10年債利回りは低下し、2%を割れて引けました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  17,737.37(-170.50)
NASDAQ   4,704.07(-32.12)
昨日のNY株は12月雇用統計では非農業部門雇用者数、失業率共に好結果でしたが、フランスのテロ襲撃事件を嫌気したことや原油先物の下落を受けたこと、また直近急騰の利益確定から反落となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA