米雇用統計発表後のドルの動き(2014年11月8日)

2014年11月8日

昨夜(11/7)22:30に発表された雇用統計が失業率は5.9%から5.8%改善したものの、非農業部門雇用者数は予想を下回るという結果となり、発表直後は115円台で粘っていましたが、10年債利回りが低下したことや先週のFOMCと日銀追加緩和からの急ピッチなドル買いの反動もあって、発表後は下げとなり、一時は22:30の発表時点から100pips以上下げる場面がありました。
また他通貨でもドル売りの流れとなりました。

昨夜の雇用統計発表前から115円台に入ると売り物が出て押し戻される展開が続いていましたが、発表後も同様の動きとなり、来週以降に115円台定着できて上値を追うのか、それとも急上昇分の利確売りの流れとなるのかを十分に見極めて、またハイボラ相場が続いているのでリスク管理にも注意してトレードしていきたいところです。

 

結果
22:30 7月非農業部門雇用者数 予想:+23.5万人 結果:+21.4万人 (前回:+24.8万人 修正値:+25.6万人)
22:30 6月失業率 予想:5.9% 結果:5.8% (前回:5.9%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2014年11月7日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

ドル円(チャートは7:00時点)
昨夜の欧州時間は115.10-30で上下し、直前の雇用統計直前の22:25には115.50まで上昇して発表の22:30は115.27でした。
発表で115.27から114.52まで75pips急落しましたが、すぐに反転上昇して22:45には115.41まで上昇しました。
しかしそこからはジリ下げとなり00:00には114.45まで下落し、114.99まで戻った後は再び下げて3:50には114.24まで下落しました。
その後小幅戻して114.62でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
昨夜の欧州時間はジリジリと上げて19:50には1.2407まで上昇し、雇用統計発表の22:30は1.2387でした。
発表で1.2387から1.2440まで53pips急進しましたが、すぐに反転上昇して22:45には1.2357まで下落しました。
そこからはジリ上げが続いて3:50には1.2469まで上昇し、一旦押し戻されたものの引けにかけて上昇して、1.2453でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
雇用統計発表で米国債が買われて10年債利回りは引けまで低下し続けました。
また、イエレン議長講演で「支えとなる政策は引き続き必要だ」、「政策正常化は金融市場のボラティリティを招く可能性がある」との発言で早期の利上げ懸念が薄まったことも債券が堅調な要因となりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  17,573.93(+19.46)
NASDAQ   4,632.53(-5.94)
10月雇用統計が失業率が5.8%と予想より良かったものの、非農業部門雇用者数は予想を下回ったことで、朝方はマイナス圏で動いていましたが、徐々に上げていき、ダウは小幅プラス、ナスは小幅マイナスとなりました。
また、イラクへの米軍派兵を倍増することも上値を重くしていました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA