FOMC議事録発表直後のドル円の動き(2014年8月21日)

2014年8月21日

本日早朝に発表されたFOMC議事録で、発表直後は早期利上げ観測からドル円上昇、NY株は下落、米国利回り上昇の動きとなりました。
しかし、FOMC参加者の多くが利上げは今後の経済動向次第という点を強調したことや、数人がインフレ目標の達成にも時間がかかると指摘したことから早期利上げ懸念が薄まったことで、NY株式市場は切り返して上昇となりました。
NY株が戻した要因の利下げ観測の後退については、ドル円は反応せず、いいとこどりをして高値圏を維持する展開となりました。

ドル円(チャートは8:30時点)
昨日の欧州時間から103.20-40で上下が続き、FOMC議事録発表を迎えました。
発表で103.28から103.61まで33pips急伸し、その後もジリ上げとなり4:40には103.84まで上昇しました。
そこからは小幅押し戻されて103.75でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
  

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは8:30時点)
昨日の東京・欧州時間からジリジリと下げが続き、1.3280-90で上下しながらFOMC議事録発表の時間となりました。
発表で1.3284から1.3266まで18pips下落し、その後も下げて3:10には1.3255まで下落しました。
その後1.3260近辺で上下し、1.3257でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
  

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
FOMC議事録で、早期利上げ観測から債券が売られ利回りは上昇しました。
しかし、しばらくして早期利上げ観測が薄まったことでNY株式市場は切り返して上昇となったことで、利回りは押し戻されて小幅下落してNYタイム終了となりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  16,979.13(+59.54)
NASDAQ  4,526.48(-1.03)
FOMC発表後は早期利上げで下落しましたが、FOMC参加者の多くが利上げは今後の経済動向次第という点を強調したことや、数人がインフレ目標の達成にも時間がかかると指摘したことで早期利上げ懸念が薄まり、切り返して上昇となりました。しかしナスは引け前に下げてマイナスでの引けとなりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
  

 

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