豪金融政策発表後の動き(2014年4月1日)

2014年4月1日

オーストラリア準備銀行が政策金利と声明を発表して豪ドルは、上髭を付けてから小幅ながら下落となりました。

結果
10:00 中国3月製造業PMI・速報値 予想:50.1 結果:50.3 (前回:50.2)
10:45 中国3月HSBC製造業PMI・改定値 予想:48.1 結果:48.0 (前回:48.1)
12:30 豪RBAキャッシュターゲット 予想2.50% 結果2.50%(前回2.50%)

豪中銀の声明全文(ロイターより転載)
政策理事会は本日の会合において、政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを2.5%に据え置くことを決定した。

 世界経済の成長は、2013年はトレンドを若干下回っていたものの、今年は持ち直す見込み。米経済は悪天候の影響を受けたが、引き続き拡大しており、ユーロ圏は弱々しい足取りではあるが、リセッションからの回復が始まった。日本の成長はかなり上向いた。中国の成長は2014年初めにやや減速した可能性があるものの、政策当局者の目標におおむね沿った水準を維持している。コモディティ(商品)価格はピーク時からは下落したが、歴史的にみると、なお高い水準にある。

 全般的に、金融の状況は依然として非常に緩和的だ。長期金利および大半のリスクスプレッドは引き続き低水準にあ る。株式市場とクレジット市場は適切な資金調達が可能な状態にあるが、一部の新興市場国にとっては、状況は1年前と比べてより厳しいものになっている。

 オーストラリア経済は2013年にトレンドを下回る成長ペースとなった。最近の情報は夏にかけて消費者需要がややしっかりすると示唆しており、住宅建設の堅調な拡大が見込まれる。

 企業状況・信頼感を示す一部指標は1年前から改善し、輸出は拡大している。しかし同時に、資源セクターの投資支出は大きく減少する見通しであり、現時点でその他セクターの投資意欲改善の兆候は、企業が状況改善の裏付けを待つ中、一定しない。公的支出は抑えられる見通し。

 労働需要は引き続き弱く、結果として、失業率は小幅上昇し続けている。短期的におそらくもう一段上昇するだろう。賃金の伸びは顕著に低下している。国内コストが引き続き抑制されれば、非貿易財の価格の伸びは時間とともにいくらか緩やかになる可能性があり、為替相場が低めに推移したとしても、目標に沿った水準でインフレ率が維持されるはずだ。

 金融政策は依然として緩和的だ。金利は非常に低い水準にあり、安全な証券は金利が低いため、貯蓄者がより高いリターンを模索する状態が続いている。信用の伸びはゆっくりと加速している。住宅価格は過去1年でかなり上昇した。為替レートが1年前の高値から下落していることは均衡のとれた経済成長の実現に寄与するだろう。ただ、過去数カ月の上昇の結果として、従来よりもそうした見方は後退した。為替レートは引き続き歴史的な水準から比べると高水準だ。

 今後については、緩和的な金融政策の継続が需要を支え、しばらく成長の押し上げに寄与するだろう。インフレ率は今後2年間、2-3%という目標に沿う水準となる見通し。

豪ドル-ドル(チャートは15:30時点)
昨夜のNYタイムでは、22:30から上げ出して0.9231から23:50には0.9276まで45pipsの上昇をして、その後は0.9270近辺で上下し、0.9267でNYクローズとなりました。
東京時間に入ってもしばらく0.9270近辺での動きとなっていましたが、9:00から上げ出して10:00には0.9289まで上昇しました。
10:00に発表された中国自体が発表する中国3月製造業PMIが予想よりも良かったのですが、ジリジリと下落していき、10:45に発表された中国3月HSBC製造業PMIが0.1ポイント予想より悪化したことで、0.9253まで下落しました。
しかし、下髭となってすぐに0.9280近辺まで戻して、こう着となり金融政策発表の時間を迎えました。
発表直後は、0.9303まで上昇しましたが上髭となって下落し、その後はジリ下げとなり0.9266で15時となりました。

左:豪ドル-ドル:5分足 右:豪ドル-ドル:1時間足
  

 

豪ドル-円(チャートは15:30時点)
昨日の13:50からのジリ上げが欧州、NYタイムでも続き、95.65でNYクローズとなりました。
東京時間に入ると95.70近辺でこう着となっていました。
9:50からドル円が上昇したことで、同調して上げていき10:00には95.94まで上昇しましたが、買いが続かず戻ってきて、10:45の中国指標で95.55まで下落しました。
しかし、下髭となって戻し、その後はジリ上げとなり、12:30を迎えました。
発表直後は96.03まで上昇しましたが、上髭となって下落し、95.70近辺でこう着となり、95.67で15時となりました。

左:豪ドル-円:5分足 右:豪ドル-円:1時間足
  

 

豪ドル-NZドル(チャートは15:30時点)
NYタイムでは1.0680近辺でこう着となり、1.0375でNYクローズとなりました。
東京時間ではジリ上げとなり10:00には1.0700まで上昇しました。
その後はジリ下げとなり、1.0680で発表時間の12:30となりました。
発表直後は1.0707まで上昇しましたが、上髭となって下落し、1.0675近辺でこう着となり、1.0678で15時となりました。

左:豪ドル-NZドル:5分足 右:豪ドル-NZドル:1時間足
  

 

ドル円(チャートは15:30時点)
昨日22:20には103.43まで上昇しましたが、イエレン発言で下落となり、00:00には102.90まで下げましたが、その後ジリあげとなり103.21でNYクローズとなりました。
東京時間に入ると103.20近辺でこう着となり、中国の2つの指標にも大きな反応はなく、小動きとなりました。 その後、102.20-35で上下する動きとなり、103.24で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
  

 

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