FOMC直後のドルの動き(2023年11月2日)

2023年11月2日

 FOMCでは予想通りFFレート誘導目標を5.25-5.50%で据え置き、パウエルFRB議長会見では「政策スタンスは制限的、引き締めの完全な影響はまだ感じられない」「これまでの進展を考慮し、FOMCは慎重に進んでいる」「FOMCは次回会合の行動についてまだ決定していない」「(利上げ)サイクルの終わりに近づいている」など警戒されたほどタカ派姿勢を表明しなかったこと利回りは低下し、ドルが売られました。

 

結果
5.25-5.50%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2023年11月2日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・10月ADP雇用統計や10月ISM製造業景気指数が予想を下回ったため米長期金利が低下して円買い・ドル売りとなり、17:00の151.38から23:40には150.81まで下落し、03:00のFOMCの時は151.08でした。
発表直後に151.08から150.88まで下落し、パウエルFRB議長会見で「政策スタンスは制限的、引き締めの完全な影響はまだ感じられない」「これまでの進展を考慮し、FOMCは慎重に進んでいる」「FOMCは次回会合の行動についてまだ決定していない」「(利上げ)サイクルの終わりに近づいている」などの発言から警戒されたほどタカ派姿勢を表明しなかったことで更に利回りが低下してドルが売られて04:30には150.66まで下落し、150.94でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間はユーロ売りで17:00の1.0564から22:30には1.0521まで下落し、その後ドル売りで1.0570まで上昇しましたが、再び押し戻されて03:00は1.0534でした。
パウエルFRB議長会見からドル売りが強まったため上げ出して05:00には1.0575まで上昇し、1.0570でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・10月ADP雇用統計と10月ISM製造業景況指数が予想を下回ったため利回りは低下し、FOMC後も一段の利上げに対する警戒は薄れたことで利回りは更に低下して、4.736%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   33,274.58(+221.71)
NASDAQ   13,061.47(+210.23)
・朝方は10月ADP雇用統計と10月ISM製造業景況指数が予想を下回り金利が低下したため株買いとなり、FOMCでは予想通り政策金利据え置きでパウエルFRB議長会見でも警戒されたほどタカ派姿勢を表明しなかったことで上げ幅を拡大し、ダウは$221高、ナスは1.64%の大幅高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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