FOMC直後のドルの動き(2022年11月3日)

2022年11月3日

 FOMCでは予想通り4会合連続で0.75%の利上げを決定し、声明文では「将来の利上げペースを決めるにあたって、金融政策が経済活動やインフレに影響を与えるラグ(時間差)を考慮」などの文言が追加されてハト派的な内容だったためドル売り・株買いになりましたが、パウエルFRB議長会見で「最終的な金利水準は従来の想定よりも高くなった」「政策金利はまだ道半ば」「利上げ停止を考えるのは非常に時期尚早」など利上げ継続との発言を受けて一転ドル買い・株売りの流れが強まったままNYクローズとなりました。

 

結果
3.00-3.25%から3.75-4.00%に0.75%の利上げ

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2022年11月3日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間は146.80-147.40で上下し、03:00のFOMC声明の時は147.02でした。
声明文で「将来の利上げペースを決めるにあたって、金融政策が経済活動やインフレに影響を与えるラグ(時間差)を考慮」などの文言が追加されて内容がハト派的との見方から直後からドル売りとなり03:30には145.66まで下落しました。
しかしパウエルFRB議長会見で早ければ次回会合で利上げペースを緩める可能性を示唆しましたが、「最終的な金利水準は従来の想定よりも高くなった」「政策金利はまだ道半ば」「利上げ停止を考えるのは非常に時期尚早」と利上げ継続との発言を受けて急速にドル買いとなり04:20には147.96まで急伸し、147.92でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間は0.9880-0.9915で上下し、03:00は0.9880でした。
発表直後からのドル売りで03:30まで上昇しましたが、パウエルFRB議長会見からのドル買いで急落して0.9813でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMC声明発表直後は次回会合で利上げペースが緩むとの見方から債券が買われて利回りは3.995%まで低下しましたが、パウエルFRB議長会見を受けて金融引き締め姿勢が長期化するとの思惑が広がって債券が売られて利回りは4.105%まで急伸しました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   32,147.76(-505.44)
NASDAQ   10,524.80(-366.05)
・早朝のFOMCで予想通り4会合連続で0.75%の利上げを決定し、声明文で利上げペース減速の可能性が示唆されたためNY株は急伸しましたが、その後パウエルFRB議長会見で「最終的な金利水準は従来の想定よりも高くなった」「政策金利はまだ道半ば」「利上げ停止を考えるのは非常に時期尚早」など利上げ継続との発言を受けて一転株売りが強まりダウは$505安、ナスは3.36%もの大幅下落で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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