ジャクソンホール会議後のドルの動き(2022年9月3日)

 

 

2022年9月3日

 8月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の でした。

・ドル円は23:00にジャクソンホール会議でパウエルFRB議長講演が始まると136.58-137.34と76pips大きく振り、パウエルFRB議長講演が10分程度で終了した後はドル買いの流れが続き05:40には137.52まで上昇し、137.51でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは欧州時間序盤は天然ガス価格が本日は下げていることでショートカバーでユーロ買いの流れとなり17:00の0.9974から22:30には1.0075まで上昇し、23:00に1.0015-79で大きく振った後、一部通信社がECB関係者の話として「インフレ見通しの悪化により、9月のECB理事会で0.75%利上げについて議論する可能性がある」との報道を受けてユーロ買いが強まり、パウエルFRB議長講演後のドル売りも加わり23:10に1.0089まで上昇しました。
しかしその後米金利上昇と欧米株価の急落でリスク回避のドル買いが強まるなか、欧州の天然ガス価格が過去最高値を更新したことでユーロ売りな強まって04:00には0.9956まで大幅に下落し、0.9965でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りはジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演で、インフレ抑制を最優先に利上げを続ける方針を改めて強調したことで金融引き締めの長期化観測が強まり債券は売られて利回りは上昇しましたが、NY株が米景気が悪化するとの懸念から急落したため安全資産とされる米国債に買いが入ったことで下落は限定的となり、3.030%でNYクローズとなりました。

・昨日のNY株はジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演でインフレ抑制を最優先に利上げを続ける方針を改めて強調したことで金融引き締め策の長期化観測が強まり、米景気が一段と悪化するとの見方から売りが強まり、ダウは$1,008安、ナスは3.94%安で下げ幅、下落率ともに今年3番目の大幅下落で引けました。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は136.80-137.15で上下し、21:30の7月個人消費支出の結果が予想を下回ったため136.46まで下落し、ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長講演が始まる23:00は136.69でした。
23:00に136.58-137.34と76pips大きく振り、パウエルFRB議長講演が10分程度で終了した後はドル買いの流れが続き05:40には137.52まで上昇し、137.51でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は天然ガス価格が本日は下げていることでショートカバーでユーロ買いの流れとなり17:00の0.9974から22:30には1.0075まで上昇し、23:00は1.0062でした。
23:00に1.0015-79で大きく振った後、一部通信社がECB関係者の話として「インフレ見通しの悪化により、9月のECB理事会で0.75%利上げについて議論する可能性がある」との報道を受けてユーロ買いが強まり、パウエルFRB議長講演後のドル売りも加わり23:10に1.0089まで上昇しました。
しかしその後米金利上昇と欧米株価の急落でリスク回避のドル買いが強まるなか、欧州の天然ガス価格が過去最高値を更新したことでユーロ売りな強まって04:00には0.9956まで大幅に下落し、0.9965でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演で、インフレ抑制を最優先に利上げを続ける方針を改めて強調したことで金融引き締めの長期化観測が強まり債券は売られて利回りは上昇しましたが、NY株が米景気が悪化するとの懸念から急落したため安全資産とされる米国債に買いが入ったことで下落は限定的となり、3.030%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW   32,283.40(-1,008.38)
NASDAQ   12,141.71(-497.56)
・昨日のNY株はジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演でインフレ抑制を最優先に利上げを続ける方針を改めて強調したことで金融引き締め策の長期化観測が強まり、米景気が一段と悪化するとの見方から売りが強まり、ダウは$1,008安、ナスは3.94%安で下げ幅、下落率ともに今年3番目の大幅下落で引けました。
ここ数日間は早期の利上げ終了期待や利下げ転換時期の見通しで株価が戻していたこともあり、はしごを外された様相となったことも下げ幅を拡大させる要因でした。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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