FOMC直後のドルの動き(2022年7月28日)

2022年7月28日

 FOMCでFF金利の誘導目標を予想通り1.50-1.75%から0.75%引き上げた2.25-2.50%としました。
FOMC声明後のパウエルFRB議長会見で「累積的な(金融引き締めの)効果が経済とインフレにどう影響しているかを評価しながら、利上げペースを緩めることが適切になるだろう」と述べたことで先行きの利上げ減速への見方から急速なドル売りの流れになり、一方NY株は大幅高となってナスは今年最大の上昇率で引けました。

 

結果
1.50-1.75%から2.25-2.50%に0.75%の利上げ

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2022年7月28日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は17:00の136.98から19:15に136.52まで下落した後は、NYタイム序盤までFOMCを目前に控えて持ち高調整のドル買いで上昇基調となり01:40には137.43まで上昇し、03:00のFOMC声明の時は137.17でした。
発表直後に136.83-137.29で振り、パウエルFRB議長会見が始まる03:30に136.99から137.45まで急伸しましたが、会見の内容で今後の利上げ幅についての言及がなく、また会合ごとに経済データにより判断するという慎重な姿勢が示されたことで一転ドル売りの流れとなり03:55には136.31まで急落し、136.58でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間とNYタイム序盤は下落基調となり17:00の1.0139から01:20には1.0096まで下落し、03:00は1.0126でした。
発表直後に1.0120-53で振った後、03:30から始まったパウエルFRB議長会見後からドル売りとなったため急速に上げ出して04:30には1.0220まで上昇し、1.0196でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMC後のパウエルFRB議長会見で今後の利上げペースについて慎重な姿勢を示したことで債券が買われて利回りは03:45には2.732%まで低下しましたが、その後は急速に債券が売られて04:30には2.790%まで利回りが上昇し、2.788%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   32,197.59(+436.05)
NASDAQ   12,032.42(+469.85)
・昨日のNY株はFOMC声明で予想通り0.75%の利上げでしたが、FOMC後のパウエルFRB議長会見で「累積的な(金融引き締めの)効果が経済とインフレにどう影響しているかを評価しながら、利上げペースを緩めることが適切になるだろう」と述べ、先行きの利上げ減速への期待から買いが入ってダウは$436高、ナスは4.06%高で今年最大の上昇率で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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