豪・RBA政策金利発表後の豪ドルの動き(2022年6月7日)

2022年6月7日

 13:30に発表された政策金利は予想の0.60%を上回る0.85%とし、0.50%の利上げを受けて豪ドルが急伸しましたが、5月から政権を担っている労働党のチャーマーズ財務相の「エネルギー価格を含め生活費が急騰している中で、住宅保有者にとっては難しいニュースだ」との発言を受けて豪ドルが売られて、利上げ発表後の上昇分が行って来いとなりました。

 

結果
13:30 RBAキャッシュターゲット 予想:0.60% 結果:0.85% (前回:0.35%)

 

 

豪ドル-ドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州・NYタイムは0.7190-0.7235での上下が続いて0.7194でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとドル買いの流れとなったため下落基調が続いて11:40には0.7159まで下落し、そこから戻して13:30の政策金利の時は0.7184でした。
市場予想の0.60%を上回る0.85%として0.50%利上げの結果を受けて発表直後に0.7184から0.7246まで62pips急伸しました。
しかし労働党のチャーマーズ財務相の「エネルギー価格を含め生活費が急騰している中で、住宅保有者にとっては難しいニュースだ」との発言を受けると反転して14:00には0.7165まで押し戻されて利上げ発表直後の上昇分を打ち消しました。
その後は0.7180近辺での揉み合いが続いて、0.7174で15時となりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は94.20-60で上下していましたが、NYタイムに入ると円売りの流れとなって上げ出して02:40には94.99まで上昇し、94.89でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると豪ドル・ドルの下落とドル円の上昇の板挟みとなって94.80-95.20で上下し、政策金利発表前に一段上げて13:30は95.31でした。
発表直後に95.31から96.13まで82pips急伸しましたが、労働党のチャーマーズ財務相の発言を受けると反転して14:00には95.58まで下落しました。
その後は95.50近辺での揉み合いが続いて95.34で15時となりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は1.1055-75で小動きが続き、NYタイムに入ると一段上げて1.1080-90での小動きが続き、1.1085でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると06:40に1.1063まで下落した後は1.1075-95での小動きが続いて、13:30は1.1087でした。
発表直後に1.1087から1.1160まで73pips急伸しましたが、労働党のチャーマーズ財務相の発言を受けると反転して14:00には1.1111まで下落しました。
その後は1.1115-45で上下し、1.1133で15時となりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日は欧州時間は130.40-85で上下していましたが、NY時間に入ると先週末の5月米雇用統計からの円売り・ドル買いの地合いを引き継いで早いペースで上げ出して04:00には2002年4月以来約20年2カ月ぶりの高値となる132.00まで上昇し、131.89でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると8:10から上げ出して8:30に132.30まで上昇し、そこからは132.15-35で揉み合っていました。
参議院財政金融委員会で黒田日銀総裁の「金融緩和を粘り強く継続、経済支援で賃金・物価好循環を目指す」との発言を受けて更に円売りが強まり10:30には132.76まで上昇しました。
その後は132.60近辺で揉み合った後、13:30から更に上げ出して14:00には132.96まで上昇し、132.89で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA