FOMC直後のドルの動き(2022年3月17日)

2022年3月17日

 FOMCで市場予想通りFF金利の誘導目標を0.25-0.50%に引き上げることを決定し、声明文では「経済活動と雇用の指標は引き続き強化されている」「ロシアによるウクライナ侵攻は、人的および経済的に多大な困難を引き起こしている」「米国経済への影響は非常に不確実だが、短期的には経済活動を圧迫する可能性がある」と指摘し、またブラード米セントルイス連銀総裁が0.50%の利上げを主張しました。

 

結果
0.25-0.50%に引き上げ

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2022年3月17日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間は118.20-40で上下し、日付が変わる00:00から上げ出して03:00のFOMC声明の時は118.57でした。発表直後からドル買いで上げ出して約6年1カ月ぶりの119円台に乗せて03:20に119.12まで急伸しましたが、パウエルFRB議長会見が始まると押し戻されて04:20には118.56まで下落し、118.76でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間はロシア・ウクライナの停戦交渉が進展するとの期待でユーロ買いの流れとなり、17:00の1.0958から23:10には1.1040まで上昇しました。
その後FOMCに向けてドルが買われて03:00のFOMC声明の時は1.0983でした。
発表直後からドル買いで下げ出して03:30に1.0950まで下落しましたが、パウエルFRB議長会見から急速にNY株が上昇したことでリスクオンのドル売りの流れとなり05:00には1.1046まで急速に上昇し、1.1031でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMCの政策金利予想で年内の利上げ回数が今回を含めて7回と12月の3回から増加し、「金融引き締めに積極的」との受け止めが広がって債券は売られて利回りは一時2.2422%前後と2019年5月以来の高水準を付け、2.192%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  34,063.10(+518.76)
NASDAQ  13,436.55(+487.93)
・昨日のNY株は朝方はロシアとウクライナの停戦交渉に進展があったとの報道を受けて上昇し、FOMCでは予想通り0.25%の利上げを決定、スタッフ予測で今年は平均7回の利上げ予想が明らかになると引き締めによる景気後退懸念でダウは一時マイテンしました。
しかしその後パウエルFRB議長会見で政策の柔軟性や経済の強さ、景気後退のリスクが特に高まっていないとの発言を受けて急速に上昇し、ダウは$518高、ナスは3.77%の大幅高となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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