2021年3月19日
・本日の日銀金融政策決定会合では政策金利は予想通りの現状維持の0.1%のマイナス金利を維持、また昨日の報道通りの長期金利の変動幅をプラスマイナス0.25%に拡大、ETF買い入れ目標6兆円削除(上限12兆円は維持)との内容でしたが、昨年12月の日銀決定会合で予告していた金融政策点検で「下限を一時的に下回る場合に厳格に対応せず」「上場投資信託(ETF)購入がTOPIX型のみに変更」との内容を受けて円買い株売りの流れが強まりドル円は下落基調が続いたまま15時となりました。
日銀金融政策決定会合の結果
12:39 現状維持
★日銀金融政策点検の全文を、日銀金融政策点検の全文(2021年3月19日)の記事に載せています。
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ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は米長期金利の上昇に伴って16:40に109.30まで上昇した後は108.95-25で上下していましたが、NYタイムに入ると原油先物価格が大幅下落したことやNY株式市場が後場に軟調になったことで円買いが強まり04:40には108.82まで下落し、108.89でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとしばらく108.85-95で小動きの後、9:00から上げ出して10:00には109.10まで上昇しました。
そこからは逆にジリ下げとなり、12:30には108.92まで下落して、日銀金融政策決定会合の結果発表の時は108.96でした。
政策金利は現状維持の0.1%のマイナス金利を維持、また昨日の報道通りの長期金利の変動幅をプラスマイナス0.25%に拡大、ETF買い入れ目標6兆円削除(上限12兆円は維持)との内容で、発表直後に108.96から109.12まで急伸しました。
しかし昨年12月の日銀決定会合で予告していた金融政策点検で「下限を一時的に下回る場合に厳格に対応せず」を受けて、すぐに反転すると上昇分を打ち消して更に円買いの流れが強まり14:00には108.83まで下落し、108.88で15時となりました。
ユーロドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は序盤は前日のFOMCでゼロ金利政策を長期間続ける方針を示したことを受けて、16:10に1.1988まで上昇しましたが、そこからは米10年債利回りが一時1.7526%前後と昨年1月以来の高水準まで急騰したためドル買いの流れとなって下落基調が続き、NYタイムに入ると原油先物価格の急落やNY株の下落を受けてリスクオフのドル買いも加わり04:50には1.1906まで下落し、1.1917でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.1900-20での小動きがひたすら続いて、1.1917で15時となりました。
日本国債(チャートは15:00時点)
・大きな動きはありませんでした。
昨日のNY株式市場
NY DOW 32,862.30(-153.07)
NASDAQ 13,116.17(-409.03)
・ダウは午前中は経済活動の再開期待から連日で史上最高値を更新したもの、昨日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で原油在庫が4週連続の在庫積み増し、石油製品在庫も予想外の積み増しとなったことをきっかけに64ドル台から58ドル台に大幅下落したことや米追加経済対策や新型コロナワクチン普及で米景気の回復基調が強まるとの楽観から債券売りが強まり長期金利は昨年1月以来の水準の一時1.75%まで上昇したことでナスダックが値幅を伴った下落となり、午後になると急速に値を崩して、$153安で引けました。
またナスは3.02%の大幅下落となりました。