FOMC直後のドルの動き(2020年12月17日)

2020年12月17日

 FOMCでは市場予想通りFF金利の誘導目標を0.00-0.25%に据え置きとなり、声明で国債など資産購入については、これまでの「今後数カ月にわたり保有額を増やす」から「雇用の最大化と物価の安定目標に向けて、著しい進展があるまで」との文言に変更し、政策金利見通しでは今後3年以上にわたりゼロ金利政策が続くとの見通しが維持されました。
 発表直後からドルが買われましたが、すぐに反転して上昇分以上ドルが売られました。

 

結果
0.00-0.25%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2020年12月17日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは7:45時点)
・欧州時間はジリジリとドルが売られて16:00の103.49から19:00には103.26まで下落しましたが、22:30から反転して103.45-65での揉み合いとなり、04:00のFOMCの時は103.57でした。
発表直後から上げ出して04:10に103.91まで急伸しましたが、すぐに反転して急落して05:30には103.39まで下落し、103.41でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:45時点)
・欧州時間に入ると17:30から急伸して17:50に1.2211まえ上昇した後は1.2180-1.2210での揉み合いが続き、日付が変わると一段下げて1.2170近辺での小動きとなり04:00は1.2169でした。
発表直後にドル買いにより1.2125まで急落しましたが、すぐに反転して05:40の1.2198まで急伸し1.2199でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・FOMC発表後に0.916%から0.941%まで上昇しましたが、すぐに反転して0.918%まで低下し、0.920%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  30,154.54(-44.77)
NASDAQ  12,658.19(+63.13)
・寄り付き前の発表された11月米小売売上高などが予想を下回る内容でしたが、追加経済対策への期待から下押しすることなく堅調に推移し、FOMCでは資産購入について「雇用の最大化と物価の安定という目標に向けて、かなりの進展があるまで」との新たな指針を盛り込んだことで量的金融緩和が長期化するとの期待が強まり、ダウは$44安、ナスは0.50%高で史上最高値を更新しました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA