FOMC直後のドルの動き(2020年4月30日)

2020年4月30日

 FOMCでは予想通り0.00-0.25%で据え置きでした。
 声明文では「新型コロナウイルスは、米経済の急激な落ち込みと失業の増大をもたらす」「公衆衛生危機は短期的には経済活動、雇用、インフレに大きな影響を及ぼし、中期的な経済見通しに大きなリスクをもたらす」と強い懸念を表明し、パウエルFRB議長は記者会見で「経済活動は第2四半期に前例のないペースで低下する可能性がある」と述べ、「追加措置が必要になる可能性が高い」との見方を示しました。
結果についてはほぼ市場予想通りの内容だったため相場への影響は限定的でした。

 

結果
0.00-0.25%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2020年4月30日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは12:00時点)
・昨夜のドル円は欧州時間に入るとドル売りの流れとなり16:00の106.55から17:00には106.36まで下落し、106.50近辺で揉み合っていました。 21:30のGDP発表前にギリアド社のレムデシビルの臨床試験で半数以上で効果が確認されたとの報道で急速な円売りとなって106.76まで上昇しましたが、再び押し戻されて23:00には106.52まで下落しました。
その後NY株が大幅上昇するなか、106.55-75での小動きが続き、106.58でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは12:00時点)
・欧州時間はドル買いの流れとなり17:40の1.0873から21:30には1.0839まで下落し、21:30の米GDPが予想よりも弱い内容だったことが伝わるとドル売りで1.0868まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて1.0850近辺での揉み合いとなりました。
その後再びドル売り・ユーロ買いの流れとなり、FOMC声明発表後の03:40に1.0885まで上昇し、1.0878でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは12:00時点)
・NY株が大幅に上昇したため安全資産とされる米国債がNYタイムに入ると売られて03:30には0.635%まで上昇し、0.622%ででNYクローズとなりました。
またFOMCの結果についてはほぼ市場予想通りの内容だったため大きな動きにはなりませんでした。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  24,633.86(+532.31)
NASDAQ  8,914.71(+306.98)
・昨日のNY株は新型ウイルスの治療薬として期待されるギリアド社のレムデシビルの臨床試験で半数以上で効果が確認されたとの報道や原油価格の反発を好感して寄り付きから大幅上昇し、FOMCでは当面大規模緩和を維持する姿勢を示したことで一段高となり、ダウは$532高、ナスは3.57%高の大幅高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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