FOMC直後のドルの動き(2019年5月2日)

2019年5月2日

 FOMCでは予想通り政策金利は据え置きでしたが、パウエルFRB議長会見で現時点での利下げの必要性を否定するとの発言を受けてドル買いが急速に進みましたが、ドル円はパウエル会見後に急騰した後、NY株の下落を受けてリスク回避の円買いに押されて上昇幅を縮めてNYクローズとなりました。
NY株はここまで利下げへの期待もあって買われてきた反動でパウエル会見後から急落してダウはほぼ安値で引けました。

 

結果
2.25-2.50%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2019年5月2日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・昨日のドル円は欧州時間からドル売りの流れとなり16:00の111.55からFOMC声明発表後の03:20には111.03まで下落しました。
しかしパウエルFRB議長会見で現時点での利下げの必要性を否定するとの発言を受けてドル買いの流れとなり03:30の111.07から03:50には111.61まで急伸し、その後はNY株が下落したためリスク回避の円買いとなったため押し戻されて111.38でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間からドル売りの流れとなり16:00の1.1216から00:20には1.1249まで上昇し、03:00のFOMC声明発表後に一段高となって03:20には1.1264まで上昇しました。
しかしパウエルFRB議長会見後からドル買いの流れとなったため急落して04:20には1.1187まで下落して1.1193でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは8:00時点)
・FOMC声明でハト派的な内容だったため債券が売られて利回りは低下しましたが、パウエルFRB議長の記者会見で「低インフレは一時的」「現在の政策は適切」と発言すると米利下げ観測が後退したため債券売られ、2.502%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    26,430.14(-162.77)
NASDAQ     8,049.64(-45.75)
・昨日は朝方からアップルの自社株買いや5%増配を好感して同社株やハイテクセクターが買われて堅調に推移していました。
FOMC声明で前回の「底堅いペースから鈍化」から「底堅く拡大している」との表現に上方修正し、インフレ率については「2%を下回っている」と、前回声明の「2%近く」の表現に比べてハト派色が強まりましたが、パウエルFRB議長会見で現時点での利下げの必要性を否定するとの発言を受けてここまで利下げへの期待もあって買われてきた反動で急落してダウは$162安、ナスは0.57%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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