FOMC直後のドルの動き(2018年8月2日)

2018年8月2日

 FOMCでFFレート誘導目標は予想通り1.75-2.00%に据え置き、声明では経済活動は「強固なペースで拡大」から「強いペースで拡大」にするなど若干の変更はありましたが、前回とほぼ同じ内容でした。

 ドル円は前々日の日銀決定会合からの上昇がFOMC直前まで続いたこともあって、FOMC後は反落となりました。 また米10年債利回りはFOMC前に3.000%に乗せて、FOMC後も3.000%近辺の水準を維持しました。

 

結果
1.75-2.00%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2018年8月2日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは7:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間に入ると下落基調となり16:50の112.14から20:30には111.80まで下落しました。 その後111.85-112.00で揉み合っていましたが、ダウがマイナスに転じると一段安となって01:40には111.63まで下落し、03:00のFOMCの時は111.62でした。
結果は予想通りの金利据え置きでしたが、声明文が前回とほぼ同じ内容だったことで失望売りとなり03:10には111.39まで下落しました。
そこからは戻して04:50には111.63まで上昇し、05:30にライトハイザー米通商代表部(USTR)代表の「中国の報復関税は違法」「米国は中国と交渉の用意がある」の発言が伝わると一段高となって05:30には111.74まで上昇し、111.72でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:30時点)
・欧州時間は1.1675-95で小動きが続いていましたが、00:00から下げ出して02:20には1.1657まで下落し、03:00は1.1666でした。
発表後は小幅上げて03:10に1.1677まで上昇した後は1.1660近辺での小動きが続き、1.1659でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは8:00時点)
 欧州時間から上昇基調となり22:30には3.016%まで上昇し、3.000%を挟んだ揉み合いが続いていました。
03:00のFOMC声明発表では大きな動きにはならず、再び3.000%近辺での動きが続き、3.004%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    25,333.82(-81.37)
NASDAQ     7,707.29(+35.50)
・昨日のダウは前日引け直前に中国に対して2000億ドル相当の制裁関税の率について当初案の10%から25%に引き上げる可能性があると報じたことでキャタピラーやボーイング、スリーエムなどが売られ、午前の半ばにマイテンすると軟調な展開が続きました。
FOMC声明で米景気の判断について「強固なペースで拡大」として6月の「強いペースで拡大」から上方修正したため、利上げペース加速への警戒感から一時$140超の下落となり、$81安で引けました。
一方ナスはアップルが好決算を発表したことでハイテクセクターが買われたため終日堅調な値動きとなって0.46%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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