日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2018年7月31日)

2018年7月31日

・本日13:03に発表された日銀金融政策決定会合は現状維持でしたが、金利のフォワードガイダンス導入、「物価安定の目標」実現へのコミットメントを強める点、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の持続性強化、ETF買入れ比率の変更などの調整が発表されました。
ドル円は発表後に111.02から111.43まで41pips急伸しましたが、すぐに押し戻されて111.00まで下落し、その後は戻して111.25で15時となりました。
 

 

日銀金融政策決定会合の結果
13:03 現状維持

 

日銀金融政策決定会合・骨子
・長期金利の柔軟化を決定
・強力な金融緩和継続のための枠組み強化
・政策金利残高を見直し=マイナス金利適用の政策金利残高を減少
・ETFの銘柄別買い入れ額見直し
・当分の間、現在の極めて低い長短金利の水準を維持
・長短金利操作は賛成7人、反対2人=原田、片岡委員が反対
・日銀展望リポート:わが国の景気は緩やかに拡大している
・緩和維持へ枠組み強化
・TOPIX連動のETF買い入れを拡大
・ETFの買い入れは日経225など3指数連動は年間3兆円から1.5兆円に
・TOPIX連動のETF買い入れは年間2.7兆円から4.2兆円に
・物価2%の実現には、これまでの想定より時間がかかる
・政策金利のフォワードガイダンス導入
・長短金利操作付き量的・質的金融緩和の持続強化措置を決定
・長期金利は経済・物価情勢に応じて上下にある程度変動し得る
・長期国債買い入れ、年80兆円の増加をめどとしつつ、弾力的に買い入れる
・ETF、市場の状況に応じて買い入れ額は上下に変動し得る
・金利が急上昇する場合は、迅速かつ適切に国債買い入れを実施

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は本日の日銀金融政策決定会合を控えて動きが乏しく、欧州・NYタイムを通して110.90-111.15での小動きがひたすら続き、111.04でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると日銀金融政策決定会合を目前に控えて110.90-111.10での小動きが続きました。
日銀決定会合の結果発表が遅れる中、12:00に111.02から111.22まで急伸しましたが、すぐに押し戻されて13:00には110.72まで下落しました。
13:03に現状維持の発表があり、111.02から111.43まで41pips急伸しましたが、13:15から押し戻されて13:55には111.00まで下落しました。
その後は111.10近辺で小動きの後、14:35から小幅上げて111.25で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・欧州時間に入ると上昇基調が続いて16:00の1.1648から00:40の1.1718まで上昇し、その後は1.1710近辺での小動きが続き1.1704でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.1700-10での小動きが続き、13:03に日銀決定会合の発表直後に1.1698まで下げましたが、すぐに戻して再び1.1700-10での小動きが続いて1.1710で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
13:03の日銀決定会合の発表直後に150.34から150.74まで急伸し、13:30には150.77まで上昇しました。
そこから一旦150.62まで押し戻された後、14:30から再び上げ出して150.69で15時となりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW    25,306.83(-144.23)
NASDAQ     7,630.00(-107.42)
・昨日のNY株は原油先物価格が$70を回復したためシェブロンなどエネルギーセクターは買われましたが、先週に引き続いてフェイスブック、ツイッターが売られた他、決算が好調だったアルファベットやアマゾンも売られるなどハイテクセクターがナスだけでなくダウも押し下げました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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