FOMC直後のドルの動き(2018年5月3日)

2018年5月3日

 FOMC声明では予想通り政策金利を1.50-1.75%で据え置きで、声明で「前年比ベースのインフレと食料・エネルギーを除くインフレは2%に近づいた」と見解を示して前回の「2%を下回って推移し続けた」から物価認識を強めました。
発表直後はドル売りで反応しましたが、すぐに反転して逆にドル買いの流れのままNYクローズとなりました。

・ドル円は21:15の4月ADP全国雇用者数は予想19.8万人増を上回る20.4万人増となりましたが大きな反応はなく109.80近辺の動きが続き、NY株式市場が始まった22:30から上げ出して00:00には110.02まで上昇し、その後は109.90近辺での揉み合いが続きました。
03:00のFOMC発表直後は109.85から109.59まで下落しましたが、その後は戻して109.96まで上昇し、109.89でNYクローズとなりました。

・ユーロドルはFOMC発表直後はドル売りで1.1958から1.2025まで上昇しましたが、その後反転して1.1937まで急落し、1.1947でNYクローズとなりました。

米国10年債権利回りはFOMC声明後は6月利上げが織り込まれていたことで3.0%を超えるような大きな動きにはならず、2.976%でNYクローズとなりました。

・NY株はFOMC直後にダウは$85高まで上昇しましたが、すぐに反転すると下げ続けて、ダウは$174安、ナスは0.42%安で引けました。

 

結果
1.50-1.75%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2018年5月3日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは7:00点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤は109.80近辺で小動きが続き、21:15の4月ADP全国雇用者数は予想19.8万人増を上回る20.4万人増となりましたが大きな反応はなく109.80近辺の動きが続きました。
しかしNY株式市場が始まった22:30から上げ出して00:00には110.02まで上昇し、その後は109.90近辺での揉み合いが続いて03:00のFOMCの時は109.85でした。
発表直後に109.85から109.64まで急落して03:20には109.59まで下落しましたが、その後は戻して05:00には109.96まで上昇し、109.89でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間は1.1990-1.2030で上下し、22:30から一段下げて23:40には1.1952まで下落し、03:00のFOMCの時は1.1958でした。
発表直後はドル売りとなったため1.1958から03:10には1.2025まで上昇しましたが、そこから反転して下げ出して05:00には1.1937まで急落し、1.1947でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 FOMC声明でインフレの判断を引き上げ、6月の次回会合での追加利上げに意欲を示しましたが、6月利上げはほとんど織り込まれていたことや声明内容も想定範囲内との見方から3.0%を超えるような大きな動きにはならず、2.976%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  23,924.98(-174.07)
NASDAQ  7,100.90(-29.81)
・昨日のダウはFOMCまでは小幅安水準で推移し、FOMCで予想通り1.50-1.75%で据え置きの声明発表直後に$85高まで上昇しましたが、すぐに下落に転じると引けまで下げ続け、ダウは$174安、ナスは0.42%安となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA