2018年4月7日

　3月の米・雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の18.5万人増に対して結果10.3万人増、失業率は予想4.0%に対して結果4.1%、平均時給は予想・結果共に+0.3%でした。
　トランプ大統領が中国からの輸入品に1000億ドル規模の新たな追加関税を検討すると表明したことに対抗して中国商務省が「1000億ドルの課税リストが発表されれば、直ちに強力な反撃に出る」と発表したことで米中貿易戦争への不安の高まりで、NY株は朝方から下げ幅を拡大していってダウは一時760ドル超もの暴落の様相となり、ダウは$572安、ナスも2.28%もの大幅安となりました。
米中貿易戦争懸念が市場の大きな関心事だったこともあり、雇用統計では大きな反応はなく、またパウエルFRB議長が「さらなる段階的な利上げがFRBの目標を推し進めるうえで最善」と発言しましたが大きな反応はありませんでした。

・豪ドル・ドルは米・雇用統計発表直後に0.7677-94で振った後22：35には0.7698まで上昇しましたが、その後は下落基調が続いて03：55には0.7666まで下落し0.7674でNYクローズとなりました。

・豪ドル・円は発表直後に82.35-52で小幅に振った後は、豪ドルの下落と円買いの流れで下落が続いて04：05には81.90まで下落し、82.08でNYクローズとなりました。

豪ドル・NZドルは発表直後に1.0579から1.0552まで下げた後すぐに戻して21：55には1.0594まで上昇しましたが、その後は豪ドル売りの流れでジリ下げがひたすら続いて05：30には1.0536まで下落し、1.0547でNYクローズとなりました。

・ドル円は雇用統計発表直後に107.40から107.12まで急落し、その後も米10年債利回りの低下を受けて00：00には106.94まで下落し、更に米中貿易戦争への懸念からNY株が大幅下落となったためリスク回避の円買いで04：00には106.77まで下落し、106.94でNYクローズとなりました。

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細（2018年4月7日）の記事に載せています。
（下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。）

 

★雇用統計直後のドルの動きは、米雇用統計発表後のドルの動き（2018年4月7日）の記事に載せています。
（下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。）

 

 

 

豪ドル－ドル（チャートは6：00時点）
・欧州時間序盤は0.7665-90で上下して21：30の米・雇用統計の時は0.7677でした。
発表直後に0.7677-94で振った後22：35には0.7698まで上昇しましたが、その後は下落基調が続いて03：55には0.7666まで下落し0.7674でNYクローズとなりました。

左：豪ドル・ドル－5分足　右：豪ドル・ドル－1時間足
　

左：豪ドル・ドル－日足

 

 

豪ドル－円（チャートは6：00時点）
・欧州時間序盤は82.35-55での小動きが続き、21：30は82.40でした。
発表直後に82.35-52で小幅に振った後は、豪ドルの下落と円買いの流れで下落が続いて04：05には81.90まで下落し、82.08でNYクローズとなりました。

左：豪ドル・円－5分足　右：豪ドル・円－1時間足
　

左：豪ドル・円－日足

 

 

豪ドル－NZドル（チャートは6：00時点）
・欧州時間序盤16：00の1.0578から18：55の1.0602まで上昇した後は押し戻されて21：30は1.0579でした。
発表直後に1.0579から1.0552まで下げた後すぐに戻して21：55には1.0594まで上昇しましたが、その後は豪ドル売りの流れでジリ下げがひたすら続いて05：30には1.0536まで下落し、1.0547でNYクローズとなりました。

左：豪ドル・NZドル－5分足　右：豪ドル・NZドル－1時間足
　

左：豪ドル・NZドル－日足

 

 

ドル円（チャートは6：00時点）
・ドル円は欧州時間序盤は107.30-45で推移し、21：30の雇用統計の時は107.40でした。
発表直後に107.12まで急落し、その後も米10年債利回りの低下を受けて00：00には106.94まで下落しました。
NY株が米中貿易戦争への懸念の高まりからダウは一時760ドル超の下落となったためドル円もリスク回避の円買いで04：00には106.77まで下落し、106.94でNYクローズとなりました。
またパウエルFRB議長が「さらなる段階的な利上げがFRBの目標を推し進めるうえで最善」と発言しましたが大きな反応はありませんでした。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

左：ドル円－日足