2018年2月1日
FOMC声明ではFF金利の誘導目標は予想通りの1.25-1.50%の範囲に据え置かれました。
声明文では「労働市場が引き続き強化され、経済活動が堅実な上昇を続けていることを示している」「短期的な経済見通しへのリスクはおおむね均衡」「前年比ベースのインフレは今年上昇し、中期的に2%付近で安定すると予想」などの見解が示され、インフレ見通しの改善が示唆されていたため、ドルは発表後に長期金利と共に買われましたが長続きはせず、行って来いの形となってNYクローズになりました。
・ドル円は欧州時間から上昇基調が続き4時のFOMC直後に109.21から108.98まで下落しましたが、すぐに反転して109.44まで上昇し、その後は再び押し戻されて109.21でNYクローズとなりました。
・ユーロドルは欧州時間はジリジリとした上昇が続いてFOMC直後に1.2418から1.2437まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて04:40には1.2385まで下落し、1.2412でNYクローズとなりました。
・NY株は一昨日の大幅安への反動やボーイングの決算が予想を上回ったことでダウは$200超の上昇で推移していました。
4時のFOMC声明でインフレ見通しの判断に「今年は上向く」との文言が加わったことで追加利上げへの警戒から急落して一時マイテンし、その後引けにかけて持ち直してダウは$72高、ナスは0.12%高で引けました。
結果
1.25-1.50%で据え置き
★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2018年2月1日)の記事に載せています。
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ドル円(チャートは8:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間から上昇基調が続き16:00の108.63から01:50には109.42まで上昇し、04:00のFOMCの時は109.21でした。
結果は据え置きで発表直後に108.98まで下落しましたが、すぐに反転して04:20には109.44まで上昇しました。
その後は再び押し戻されて05:00に109.00まで下落し、109.21でNYクローズとなりました。
ユーロドル(チャートは8:30時点)
・欧州時間はジリジリとした上昇が続いて16:00の1.2448から00:30には1.2474まで上昇しましたが、そこからは早いペースで押し戻されてFOMCの時は1.2418でした。
発表後に1.2437まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて04:40には1.2385まで下落しました。
その後は戻して1.2400近辺での小動きとなって1.2412でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは8:30時点)
FOMCに向けて金利は上昇して4:00は2.746%でした。
発表直後に2.722%まで低下した後、声明文で強気な物価見通しを受けてすぐに反転して4:15には2.754%まで上昇しました。
しかし再び押し戻されて6:45には2.707%まで低下して2.709%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
昨日のNY株式市場
NY DOW 26,149.39(+72.50)
NASDAQ 7,411.48(+9.00)
・昨日のダウは一昨日の大幅安への反動やボーイングの10-12月決算が市場予想を大幅に上回ったことで$200超の上昇で推移していましたが、4時のFOMC声明でインフレ見通しの判断に「今年は上向く」との文言が加わり追加利下げへの警戒から急速に値を消して一時マイテンしました。