オーストラリア雇用統計発表後の豪ドルの動き(2017年6月15日)

2017年6月15日

 本日10:30にオーストラリアの5月雇用統計の発表があり、予想1.00万人増に対して結果4.20万人増、また失業率も予想5.7%から結果5.5%と好結果だったことで直後に豪ドルは買われましたが、その後は押し戻されて上昇幅を縮めて15時となりました。

 また本日早朝(6/15)にFOMC声明とイエレンFRB議長会見があり、結果は市場予想通り0.25%の利上げとなり、声明後のイエレンFRB議長会見で「バランスシート縮小は比較的早期の実行があり得る」と年内に保有資産の圧縮への着手して金融を引き締めていく方針を示しました。

 

結果
10:30 5月新規雇用者数 予想:+1.00万人 結果:+4.20万人 (前回:+3.74万人 修正値:+4.61万人)
10:30 5月失業率 予想:5.7% 結果:5.5% (前回:5.7%)

 

★本日早朝のFOMCの動きは、FOMC直後のドルの動き(2017年6月15日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

豪ドル-ドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間はFOMCを目前にしたポジション調整から上昇基調となり16:00の0.7557から19:00には0.7587まで上昇し、0.7580近辺で小動きとなりました。
しかし21:30の5月米小売売上高と5月米消費者物価指数が市場予想を下回る結果だったため強いドル売りの流れとなり0.7574から0.7613まで急伸し、23:10には0.7634まで上昇しました。
その後小幅押し戻されて0.7620近辺で小動きが続き、03:00のFOMCの時は0.7614でした。
発表直後に0.7604-32で振った後イエレンFRB議長会見で年内に保有資産圧縮へ着手して金融を引き締めていく方針を示したことでドル買いの流れとなったため04:20には0.7567まで急落して21:30の米指標からの上昇分が行って来いとなり、0.7589でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると0.7590近辺での小動きが続いて10:30の豪・雇用統計の時は0.7580でした。
好結果だったため0.7580から0.7629まで49pips急伸しましたが、そこからはジリジリと押し戻されて12:20には0.7601まで下落して上げ幅を縮めました。
その後は0.7610近辺でのこう着が続いて0.7614で15時となりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は豪ドルの上昇と円売りの流れて早いペースの上昇基調となり16:00の83.18から19:00には83.66まで上昇し、83.60近辺で小動きとなりました。
しかし21:30の米指標で強いドル売りの流れで豪ドル・ドルの上昇とドル円の急落となり、豪ドル・円はドル円の下落に引っ張られて83.48から23:50の83.01まで下落しました。
その後83.10近辺で小動きが続き、03:00のFOMCの時は83.10でした。
発表直後に82.96-83.22で振った後は豪ドル・ドルとドル円の動きの板挟みとなったため83.20近辺での小動きが続いて83.13でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると7:20から下げ出して8:10に82.93まで下落しましたがそこからは戻して9:30には83.29まで上昇し、10:30は83.03でした。
発表直後に83.03から83.58まで55pips急伸しましたが、そこからは豪ドル・ドルの下げとドル円の下げの両方の影響で下げが続いて12:20には83.28まで下落しました。
その後は再び上昇基調となって14:50には83.56まで上昇し、83.46で15時となりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は1.0440-60での小動きが続き、23:10から下げ出して23:50には1.0408まで下落しました。
その後は1.0420-30での小動きとなって03:00のFOMCの時は1.0414でした。
発表直後に1.0409-32で振った後は上げ出して04:00には1.0450まで上昇し、1.0431でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると上昇基調となって9:10には1.0478まで上昇し、10:30は1.0450でした。
発表直後に1.0450から1.0525まで75pips急伸し、1.0520で揉み合った後12:00から再び上げ出して13:30には1.0545まで上昇しました。
その後は小幅押し戻されて1.0532で15時となりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間序盤はジリ上げとなり16:00の110.06から20:20には110.34まで上昇しましたが、21:30の5月米小売売上高と5月米消費者物価指数が市場予想を下回る結果だったことに大きく反応して米10年債利回りと共に急低下し、21:30の110.22から109.56まで急落後も下げが続いて23:50には108.92まで下落しました。
その後109.10-20での小動きとなり、03:00のFOMCの時は109.08でした。
結果は予想通り金利引き上げで、発表直後に108.77-109.36で振った後、イエレンFRB議長会見で「バランスシート縮小は比較的早期の実行があり得る」との発言から急速に反発して04:20には109.86まで上昇し、そこからは押し戻されて109.52でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると109.60近辺で小動きの後7:40から下げ出して8:10には109.27まで下落しました。
しかしそこから反転して上げ出して9:50には109.80まで上昇しましたが、再び押し戻されてからは109.60近辺での小動きが続き、109.59で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

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