米雇用統計発表後のドルの動き(2017年5月6日)

2017年5月6日

・4月雇用統計は非農業部門雇用者数は予想+19.0万人を上回る+21.1万人、失業率も予想4.6%を上回る4.4%の好結果でしたが、平均時給は予想・結果同じの+0.3%でした。

・ドル円は欧州時間から上昇基調が続き、21:30の雇用統計の発表直後に112.39から112.71まで急伸しましたが、すぐに押し戻されて21:40には112.33まで下落して行って来いとなりました。
しかしその後は週末のフランス大統領選決選投票を控えて動きの荒い展開となり、02:00には112.76まで上昇した後は反転して04:50には112.44まで下落し、そこからは急速に上昇して05:50には112.80まで上昇し、112.72でNYクローズとなりました。

・NY株は雇用統計が非農業部門雇用者数・失業率共に予想を上回る好結果でしたが、週末にフランス大統領選決選投票を控えていたため大きな反応にはならずダウ・ナスとも小幅安での小動きとなり、午後にトランプ大統領が9月末までの連邦予算案に署名して予算成立したとの報道を受けて上昇し、ダウは$55高の$21,006.94、ナスは0.42%高の6,100.76で引けました。

・米国10年債券利回りは大きな反応はなく、23時に2.372%まで上昇した後は2.350%近辺での小動きとなって2.351%でNYクローズとなりました。

 

結果
22:30 4月非農業部門雇用者数 予想:+19.0万人 結果:+21.1万人 (前回:+9.8万人 修正値:+7.9万人)
22:30 4月失業率 予想:4.6% 結果:4.4% (前回:4.5%)
22:30 4月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.3% (前回:+0.2% 修正値:+0.1%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2017年5月6日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・先週金曜日のドル円は欧州時間はジリ上げとなって16:00の112.23から20:40には112.49まで上昇して21:30の雇用統計の時は112.39でした。
発表直後に112.39から112.71まで急伸しましたが、すぐに押し戻されて21:40には112.33まで下落しました。
その後はジリ上げとなって02:00には112.76まで上昇した後は再び押し戻されて04:5には112.44まで下落しましたが、そこからは急速に上昇して05:50には112.80を付け、112.72でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は1.0960近辺でのこう着が続き、21:30は1.0950でした。
発表直後に1.0950から1.0988まで急伸しましたが、すぐに押し戻されて22:00には1.0967まで下落しました。
そこから若干のドル売りの流れとなったため上げ出して00:40には1.0999まで上昇し、その後1.0980-995での小動きが続いて1.0998でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 欧州時間序盤は2.350-2.365%で推移し、21:30の雇用統計の時は2.350%でした。
発表直後に2.341%まで下げた後は上昇基調となって23:00には2.372%まで上昇しましたが、その後は押し戻されて2.350%を挟んだ小動きが続き、2.3351%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW  21,006.94(+55.47)
NASDAQ  6,100.76(+25.42)
・先週金曜日のNY株は雇用統計が非農業部門雇用者数・失業率共に予想を上回る好結果でしたが、週末にフランス大統領選決選投票を控えていたため大きな反応はなくダウ・ナスとも小幅安での小動きが続きました。
しかし午後になってトランプ大統領が9月末までの連邦予算案に署名して予算成立したとの報道で上昇し、ダウは$55高で$21,000台に乗せ、ナスは0.42%高で6,100ポイント台に乗せて引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA