米雇用統計発表後の豪ドルの動き(2017年2月4日)

 

2017年2月4日

 1月米・雇用統計は非農業部門雇用者数が+22.7万人で予想+18.0万人を上回りましたが、失業率は予想4.7%から4.8%へ悪化、平均時給も予想+0.3%から+0.1%へ悪化という結果となりました。

・豪ドル・ドルは発表直後に急伸してからは高値圏での上下が続きました。

・豪ドル・円は豪ドル・ドルの上昇とドル円の下落の板挟みとなって大きな動きにはなりませんでした。

・ドル円は雇用統計発表直後は非農業部門雇用者数の増加に反応して113.42まで上昇しましたが、失業率と平均時給の悪化で米長期金利が低下したためすぐに反転して112.56まで急落し、更なるドル売りで00:40に112.31まで下落しました。
その後ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁の「3月利上げの根拠が幾分ある」との発言での長期金利上昇やNY株が2万ドルに乗せて堅調に推移していたため3時過ぎから上げ出して04:40には113.07まで上昇しましたが、再び押し返されて6時過ぎには112.54まで下落し、112.60でNYクローズとなりました。

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2017年2月4日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

★雇用統計直後のドルの動きは、米雇用統計発表後のドルの動き(2017年2月4日)の記事に載せています。
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豪ドル-ドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は17:20に0.7657を付けた後はジリ下げとなって21:20には0.7634まで下落し、22:30の雇用統計の時は0.7630でした。
発表直後に0.7617まで下げましたがすぐに反転して0.7683まで急伸し、更にドル売りの流れとなったことで00:50 には0.7694まで上昇しました。
そこからは0.7685近辺でこう着となり、03:30から下げて0.7666まで下落する場面がありましたがNYクローズにかけて再び上昇して0.7675で7時となりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は86.35-65での上下が続いて、22:30は86.37でした。
発表直後に86.20まで下げましたがすぐに反転して86.64まで上昇しましたが、そこからはドル円の下落に引っ張られてジリ下げとなり01:00には86.34まで下落しました。
その後86.40-55で小動きが続いていましたが、ドル円が反転上昇したことで03:15から上げ出して05:15には86.72まで上昇しました。
しかしそこからはドル円が再び下げ出したことで下落となって86.43でNYクローズとなりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤はジリ下げが続いて16:00の1.0520から21:30には1.0504まで下落し、22:30は1.0492でした。
雇用統計で大きな反応はなく発表直後に1.0489-1.0510で振った後はジリ下げとなって02:10の1.0480まで下げ続け、そこからは反転して06:10には1.0501まで上昇し、1.0492でNYクローズとなりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・ドル円は欧州時間序盤は113.10近辺での小動きが続き、22:30の雇用統計の時は113.15でした。
発表直後は非農業部門雇用者数の増加に反応して113.42まで上昇しましたが、失業率と平均時給の悪化で米長期金利が低下したためすぐに反転して112.56まで急落しました。
その後もドル売りが続いて00:40に112.31まで下落して112.40-60で揉み合っていましたが、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁の「3月利上げの根拠が幾分ある」との発言から長期金利が上昇に転じたことやNY株が2万ドルを突破して堅調に推移していたため、ドル円は03:15から上げ出して04:40には113.07まで上昇しました。
しかしその後は押し戻されて06:15には112.54まで下落し、112.60でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足