豪・RBA政策金利と日銀金融政策決定会合後の豪ドルの動き(2016年11月1日)

2016年11月1日

本日12:30にオーストラリア政策金利が発表され、結果は予想通り1.50%の据え置きでしたが、豪ドルは買われて高値圏を維持したまま15時となりました。
また11:55に日銀金融政策決定会合の発表があり、結果は予想通り現状維持で、ドル円は大きな反応はありませんでした。

結果
13:30 RBAキャッシュターゲット 予想:1.50% 結果:1.50% (前回:1.50%)
10:00 中国・10月製造業PMI 予想:50.3 結果:51.2 (前回:50.4)
10:00 中国・10月非製造業PMI 予想:- 結果:54.0 (前回:53.7)
10:00 中国・10月財新/製造業PMI 予想:50.1 結果:51.2 (前回:50.1)

ロウ豪中銀総裁声明
・政策スタンスを変更しないことが経済の持続可能な成長と、時間をかけてインフレ目標を達成することに一致すると判断
・豪ドル高は経済転換を妨げる恐れがある
・住宅向け融資の伸びはこの1年で鈍化している
・賃料の伸びは数十年で最も鈍い
・労働市場の指標は幾分まちまち
・今年の失業率は低下している
・インフレは非常に低いまま
・経済は緩やかなペースで成長している
・一部の住宅価格が過去数カ月にわたって急速に上昇している
・インフレ率は極めて低水準だが、今後2年間に徐々に上向く
・豪経済は来年に向けて潜在成長率に近づき、その後加速する
・金融政策の現状維持が経済の持続的成長とインフレ目標達成促す
・低金利が内需を支え、13年以降の豪ドル安が貿易部門を支援している
・そうした要因が豪経済に欠かせない転換を支えているが、豪ドル高はそれを台無しにする恐れがある

日銀金融政策決定会合の結果
11:55 金融政策の現状維持を決定
・2%目標達成時期、2018年度ごろに先送り
・金融政策の現状維持を賛成多数で決定
・マイナス0.1%の短期金利を据え置き=長期金利0%程度も据え置き
・17年度CPI見通し1.5%=従来予想1.7%
・18年度CPI見通し1.7%=従来予想1.9%
・16年度CPI見通しマイナス0.1%=従来予想0.1%
・17年度の実質GDP見通し1.3%=従来予想1.3%
・18年度の実質GDP見通し0.9%=従来予想0.9%
・16年度の実質GDP見通し1.0%=従来予想1.0

豪ドル-ドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は0.7600-20での小動きとなり、23:40に0.7590まで下げる場面がありましたが、再び0.7600-15のレンジに戻して0.7607でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると0.7600-15でのこう着となり、10:00の10月製造業PMI・非製造業PMIの発表前に0.7594まで下げましたが、予想を上回る結果だったため0.7611まで小幅急伸し、0.7620近辺で小動きとなって、発表直前に下げて12:30のRBA政策金利の時は0.7607でした。
発表で0.7607から0.7645まで38pips急伸した後も更に上げて13:00には0.7658まで上昇しました。
その後は0.7650近辺での小動きが続いて、0.7653で15時となりました。

左:豪ドル・ドル-5分足 右:豪ドル・ドル-1時間足
 

左:豪ドル・ドル-日足

 

豪ドル-円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間は79.70-95での小動きとなり、ドル円に引っ張られて00:50に79.98まで上昇しましたが、その後は逆にドル円の下げに引っ張られて05:40には79.71まで下落し、79.74でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると79.65-80での小動きとなり9:00からドル円の下落に引っ張られて9:50には79.55まで下落し、10:30の中国指標で79.75まで上昇しました。
そこからはジリ上げとなって12:20には79.97まで上昇し、直前に下げて12:30は79.85でした。
発表で79.85から80.20まで35pips急伸した後も更に上げて13:00には80.29まで上昇しました。
その後は80.20-30での小動きが続いて、80.23で15時となりました。

左:豪ドル・円-5分足 右:豪ドル・円-1時間足
 

左:豪ドル・円-日足

 

豪ドル-NZドル(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州・NYタイムは1.0615-45での方向感のない上下が続いて、1.0634でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.0620-40で小動きの後9:50から一段安となって10:40には1.0593まで下落し、そこからは戻して12:30は1.0622でした。
発表で1.0622から1.0654まで30pips急伸した後も上昇が続いて13:00には1.0683まで上昇しました。
その後は1.0680近辺での小動きが続いて、1.0683で15時となりました。

左:豪ドル・NZドル-5分足 右:豪ドル・NZドル-1時間足
 

左:豪ドル・NZドル-日足

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日のドル円は欧州時間はジリ上げが続いて16:00の104.82から00:40には105.22まで上昇しましたが、00:50に下落して105.00を割り込んでからは一転して下落基調となり05:10には104.78まで下落し、104.82でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると104.65-90での小動きが続き、日銀金融政策決定会合が発表された11:55は104.76でした。
発表で104.67-84の小さな幅を振った後、12:10には104.96まで上昇しましたが、そこからは押し戻されて104.75-90での小動きが続いて、104.83で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足