FOMC直後のドルの動き(2016年9月22日)

2016年9月22日

・本日早朝(9/22)のFOMCでは結果は予想通り利上げ見送りでしたがドル売りの流れとなり、ドル円は下落、ユーロドルは上昇し、10年債利回りは低下しました。
またドル円は前日(9/21)の日銀金融政策決定会合後に急速に上昇しましたが、15:30からの黒田日銀総裁会見から逆に急速な下落となって決定会合後の上昇分を打ち消した上、FOMC後もドル売りで更に下落が続いて15:30の102.59からNYクローズの100.32まで227pipsもの大幅下落となりました。

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2016年9月22日)の記事に載せています。
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ドル円(チャートは9:00時点)
・昨日のドル円は13:18に発表された日銀金融政策決定会合で「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の導入を好感して急速に上昇していましたが、15:30に黒田日銀総裁の会見が始まると急速な下げとなって15:30の102.59から16:30には101.59まで下落して日銀決定会合後の上昇分を打ち消す下落となり、その後も下落基調が続いて00:00には100.54まで下落しました。
そこからは100.55-90で上下して03:00のFOMCの時は100.75でした。
発表で利上げ見送りだったことでドル売りとなり100.75から100.46まで急落して03:15には100.35まで下落しました。
その後一旦戻して03:30には100.94まで上昇しましたが、再度反転してからはゆっくりとした下落基調が続いて下値を切り下げて05:45には100.29まで下落して、100.32でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは9/22の9:00時点)
・昨日の欧州時間序盤は1.1140-60での小動きが続いていましたが、00:40に一段上げて1.1167まで上昇し、03:00は1.1153でした。
発表直後に1.1153から1.1130まで急落した後すぐに反転して03:10には1.1196まで急伸しましたが、再び押し戻されて03:30には1.1135まで下落しました。
イエレン議長会見が始まるとドル売りの流れになったことで再度上昇して04:45には1.1192まで上昇し、1.1189でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは9:30時点)
 FOMCで年内の利上げ余地を残しつつも予想通り政策金利を据え置きとなり、更に向こう数年の金利経路予想が引き下げられたことで債権は買われ、10年債利回りは03:00の1.668%から05:45には1.653%まで低下し、1.655%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  18,293.70(+163.74)
NASDAQ  5,295.18(+53.83)
・朝方は日銀が長期金利を0%に誘導する金融政策の追加措置を受けて欧州株が堅調な展開だったためダウは一時$100超の上昇となりましたが、徐々に売り物に押されて一時はマイテンしました。
その後持ち直して、FOMC発表直後上昇した後は一旦押し戻されましたが、イエレンFRB議長会見で来年以降の利上げ回数の見通しが引き下げられたことで上げ幅を拡大してダウは$163高で引け、ナスダックは過去最高値を更新しました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足