米雇用統計発表後のドルの動き(2016年8月6日)

2016年8月6日

・昨日発表された7月雇用統計発表で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回る25.5万人増でした。
ドル円は発表直後の101.28からわずか27pips上昇した後すぐに押し戻されて上昇力が弱い感じを受けましたが、21:45に反転してからは米国10年債利回りとNY株の上昇もあって強い上昇基調となり、23:05の102.06まで上げ続けて101.79でNYクローズとなりました。
・NY株は大幅上昇となり、ダウは$191高、ナスダックとS&P500指数は史上最高値を更新しました。
・米国10年債券利回りは雇用統計発表で1.502%から06:00の1.594%まで上昇が続き、直近高値を上回る1.590%でNYクローズとなりました。

 

結果
21:30 7月非農業部門雇用者数 予想:+18.0万人 結果:+25.5万人 (前回:+28.7万人 修正値:+29.2万人)
21:30 7月失業率 予想:4.8% 結果:4.9% (前回:4.9%)
21:30 7月平均時給 (前月比) 予想:+0.2% 結果:+0.3% (前回:+0.1%)

 

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細(2016年8月6日)の記事に載せています。
(下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。)

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・昨日のドル円は欧州時間は100.85-101.15で上下し、発表直前に上昇して21:30の雇用統計の時は101.28でした。
発表で好結果だったことで101.28から101.55まで27pips急伸しましたがすぐに押し戻されて21:45には101.18まで下落しました。
しかしそこからは上昇基調となって23:05の102.06まで上げ続け、その後は101.80近辺でこう着となって101.79でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・昨日の欧州時間序盤は1.1130-50での小動きが続き、20:00から小幅上げて21:05には1.1161まで上昇した後は下落して21:30は1.1143でした。
発表で1.1143から1.1093まで50pips急落し、更に下げが続いて22:40には1.1045まで下落しました。
しかしそこからは反転してジリ上げとなり02:20には1.1105まで上昇し、その後は1.1090近辺での小動きとなって1.1085でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
 雇用統計発表で1.502%から1.549%まで急伸し、そこから更に上昇が続いて06:00には1.594%まで上昇して、ほぼ本日高値の1.590%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨夜のNY株式市場
NY DOW  18,543.53(+191.48)
NASDAQ   5,221.12(+54.87)
・先週金曜日のNY株は7月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想の18.0万人増を大幅に上回る25.5万人増だったことで米景気の先行きに安心感が広がり、朝方から大幅高となって終日高値圏で堅調な展開となり、ダウは$191高・ナスは1.0%の上昇となりました。
またS&P500指数とナスダック総合指数は史上最高値を更新しました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足