FOMC直後のドルの動き(2016年7月28日)

2016年7月28日

・本日早朝(7/28)のFOMCは予想通り追加利上げの見送りとなり、声明で「景気見通しへの短期的なリスクは後退した」との見方が示されて9月の次回会合での利上げの可能性が残されましたが、ドル売りの流れとなり、10年債利回りは発表後も低下が続きました。
・本日の東京時間のドル円は上値の重い展開となり、リバを入れながら下げが続いて13:40には104.60まで下落し、104.85で15時となりました。

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2016年7月28日)の記事に載せています。
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ドル円(チャートは15:00時点)
・昨日のドル円は欧州時間から105.50-90での上下が続いて、03:00のFOMCの時は105.61でした。
発表直後に105.65-106.02を上下した後はドル売りの流れとなってジリ下げとなり05:20には105.13まで下落し、105.30でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリ下げの後8:50から下げ足を速めて9:50には104.63まで下落して、104.80近辺でこう着していました。
10:40に105.29まで急伸しましたがすぐに押し戻されて再びジリ下げとなって13:40には104.60まで下落し、104.80近辺で小動きとなって、104.85で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:00時点)
・昨日の欧州時間は1.0985-1.1010での上下が続いて03:00のFOMCの時は1.0995でした。
発表で1.0995から1.0959まで36pips急落しましたが、すぐに反転して急伸して04:10には1.1064まで上昇し、そこからは1.1050-60で小動きとなって1.1058でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると1.1050-75での小動きが続いて1.1068で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは9:30時点)
21:00からジリジリ低下が続き、03:00のFOMC発表で1.535%から1.561%まで上昇しましたが、すぐに押し戻され、その後も低下が続いて1.503%で6時となりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  18,472.17(-1.58)
NASDAQ  5,139.81(+29.76)
・昨日のNY株は朝方はアップル株大幅高に引っ張られて上昇しましたが、米エネルギー省が発表した週間在庫統計で原油在庫が増加し、ガソリン在庫も予想よりも増えたため原油価格が大幅下落となったことでマイナス圏で推移してFOMCを迎えました。
FOMCは予想通り追加利上げの見送りだったことで上昇しましたが、声明で「景気見通しへの短期的なリスクは後退した」との見方が示され、9月の次回会合での利上げの可能性が残されたことで伸び悩みダウは小幅安、ナスは0.58%の上昇で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足