中国利下げとギリシャ国民投票発表後のドルの動き(2015年6月29日)

2015年6月29日

6/27(土)から東京時間15時までの状況
★ギリシャのチプラス首相が6/27(土)にEUなど債権団の要求に反対し、受け入れの是非を問う国民投票の実施を突然宣言し、6/28にはギリシャ議会で7/5に国民投票を実施するかどうか採決が行われ賛成多数で承認されました。
結果如何ではギリシャのユーロ圏離脱デフォルト(債務不履行)の恐れがあり、ギリシャ国内銀行では市民の預金引き出しの動きが加速しています。
また本日(6/29)から金融システムの崩壊を回避するため、ギリシャ国内銀行の営業を停止すると発表しました。

★中国人民銀行は6/27(土)に政策金利である銀行の貸し出しと預金の基準金利の引き下げを決め、内容は貸出金利(期間1年)を0.25%下げて4.85%とし、預金金利(同)も0.25%下げて2.0%としました。

 

本日のドル円はギリシャ問題を受けて123pipsもの大きな下窓を明けて始まり、午前中はリバっていましたが、午後になると反転して下落基調となり、7時の始値近辺まで下落して15時となりました。

ドル円(チャートは15:00時点)

・先週金曜日のドル円は欧州時間前半は123.30-50で小動きでしたが、「ギリシャ債権団は総額155億ユーロ、5カ月の支援プログラム延長を提案した」との報道が伝わるとドル買いの動きが強まり20:00の123.40から00:00の123.98まで上昇しました。
その後は123.75-90での小動きとなって123.84でNYクローズとなりました。
・6/27(土)にギリシャのチプラス首相がEUなど債権団の要求に反対し、受け入れの是非を問う国民投票の実施を突然宣言し、6/28にはギリシャ議会で7/5に国民投票を実施するかどうか採決が行われ賛成多数で承認されました。
・東京時間に入ると123pipsもの大きな下窓を明けた122.61で始まり、直後に122.08まで急落した後はリバって122.60近辺での揉み合いとなりました。
しかし9:00に123.11まで急伸し、そこから更に上げて10:50には123.19まで上昇しました。
その後123.10-20で小動きでしたが、12:00からは一段下げて122.90近辺で揉み合いとなり、13:30から再び下げ出して14:40の122.31まで下げ続け、122.43で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:00時点)
・先週金曜日の欧州時間前半は1.1190-1.1220で小動きでしたが、ギリシャ関連の報道に一喜一憂する動きとなり21:50の1.1196から1.1154まで急落した後は一旦戻りましたが、23:40の1.1193から00:00の1.1131まで再び急落し、その後は戻り基調となって05:00には1.1176まで上昇して1.1172でNYクローズとなりました。
・ギリシャ国民投票を受けて東京時間7時は200pipsもの下窓を明けた1.0976で始まり、1.0952まで下げた後は1.0970-1.1010で上下した後9:00から上げ出して9:20には1.1032まで上昇しました。
その後は1.1000-20で小動きが続き、14:40から小幅下げて1.0984まで下落し、1.1016で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
大きな上窓を明けて寄り付いた後は高値圏での小動きとなりました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW  17,946.68(+56.32)
NASDAQ   5,080.50(-31.69)
先週金曜日のNY株はダウはプラス件で堅調でしたが、ナスダックは半導体大手マイクロン・テクノロジーの大幅減益決算が影響して終日マイナス圏での軟調な展開となりました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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