2014年9月5日

昨夜（9/4）20：45に欧州中央銀行が政策金利の発表とその後ドラギ総裁が記者会見を行いました。
予想外の利下げでユーロは全通貨に対して大幅下落となりました。

結果
予想：0.15％　結果0.05％　前回：0.15％
上限金利の限界貸出金利を0.30%に、下限金利の中銀預金金利をマイナス0.20%にそれぞれ引き下げた。

★ECBドラギ総裁の会見は、ドラギECB総裁会見要旨（2014年9月5日）の記事に詳しく書いています。
（下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。）

ユーロドル（チャートは9:00時点）
昨日の欧州時間は1.3140近辺を上下し、ECB政策金利発表前に1.3120まで小幅下げて、20：45の発表時間は1.3124でした。 発表で1.3124から1.3036まで88pips急落し、その後も下げが続いて00：55には1.2920まで下落して、発表時点からは204pipsの大幅下落となりました。
その後は1.2957までリバる場面もありましたが、押し戻されて1.2940近辺で小動きとなり、1.2945でNYクローズとなりました。

左：ユーロ・ドル－5分足　右：ユーロ・ドル－1時間足
　　

左：ユーロ・ドル－日足

ドル円（チャートは9：00時点）
20：45のECB利下げ発表後上昇して21：10には105.16まで上昇しましたが、そこからは反転下落し21：30には104.78まで下落しました。
その後は23：00のISM非製造業景況指数の好結果に反応して再び上昇となり1：20の105.36まで上げ続け、105.10まで押し戻され、105.21でNYクローズとなりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　

米国10年債権利回り（チャートは9：00時点）
米金利はECB利下げ発表で大きな反応はありませんでしたが、21：15のADPが予想に届かなかったことで利回りは低下し、21：30には2.382％まで低下しました。
しかしそこからは上昇に転じて高値圏で小動きとなりました。

左：米国10年債権利回り－15分足　右：米国10年債権利回り－日足
　

昨日のNY株式市場
ＮＹ ＤＯＷ 　17,069.58(-8.70)
ＮＡＳＤＡＱ　　4,562.29(-10.28)
ダウは朝方はECBの利下げを好感して上昇して史上最高値を更新しましたが、その後はADPや新規失業保険申請件数の指標が冴えないことや明日の雇用統計を控えて利益確定の動きとなり、ジリジリと下げて後場後半にはダウ、ナス共にマイテンし、そのままマイナス圏で引けました。

左：DOW－日足　右：NASDAQ－日足