ECB政策金利発表とドラギ会見後の動き(2014年6月6日)

2014年6月6日

昨夜(6/5)21:45に欧州中央銀行が政策金利の発表とその後ドラギ総裁が記者会見を行いました。
ユーロが大きく行って来いとなり、下げ幅以上に上昇となりました。

結果
予想:0.10% 結果0.15% 前回:0.25%

ドラギECB総裁会見骨子(時事通信より転載)
・主要政策金利を0.10%引き下げ、0.15%に設定
・下限金利である中銀預入金利を0.10%引き下げ、マイナス0.10%に設定
・企業への融資を促すため、満期4年の長期資金供給を実施
・国債購入で市場に放出した資金の吸収措置を停止
・ABS買い入れに向けた準備を加速
・固定金利かつ無制限の資金供給措置を少なくとも16年末まで継続

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
昨日の欧州時間は1.3600-020で小動きとなり、ECB金融政策発表とドラギ総裁会見を待つ形となりました。
20:45の金融政策発表で、1.3596から1.3558まで下落し、1.3570近辺で揉んでいました。
21:30のドラギ総裁会見で、1.3564から1.3502まで62pips急落しましたが、そこから反転上昇となり23:25には1.3653まで会見直後の安値1.3502からは151pipsの大幅上昇をして、一旦押して1.3620近辺で揉んでいました。
しかし、1:00から再び上昇となり、2:50には1.3669まで上昇し、1.3660でこう着となって、1.3661でNYクローズとなりました。

左:ユーロ・ドル-5分足 右:ユーロ・ドル-1時間足
  

左:ユーロ・ドル-日足
 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
欧州時間は102.50近辺で上下し、ECBの時間を待っていました。
20:45の金融政策発表で、102.51から102.59まで上昇し、21:40には102.74まで上昇しました。
21:30のドラギ総裁会見で、102.67から102.51まで16pips下落し、一旦戻る場面もありましたが再び下落して23:15には102.34まで下落しました。
その後、102.40-45近辺で小動きとなり、102.41でNYクローズとなりました。

左:ドル・円-5分足 右:ドル・円-1時間足
  

左:ドル円-日足
 

 

米国10年債券利回り(チャートは7:00時点)
ECB政策金利発表から利回りは上昇し、ドラギ総裁会見直後まで上げ続けましたが、その後は下落して上げ分を打ち消す展開となりました。
また、余剰資金の流入期待からドイツなど欧州主要国の国債相場が上昇しました。(利回り低下)

左:米国10年債券利回り-15分足 右:米国10年債券利回り-日足
  

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  16,836.11(+98.58)
NASDAQ   4,296.23(+44.58)
ダウ、ナス共に上昇しました。
朝方はマイナスになる場面もありましたが、ECB理事会でマイナス金利などの追加緩和を決定したことが好感されて上昇し、ダウとS&P500は再び史上最高値を更新しました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
  

 

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