2025年5月8日
・FOMCでは予想通りFFレートの誘導目標を4.25-4.50%で据え置き、声明では「経済の見通しを巡る不確実性はさらに増した」「失業率とインフレ率の上昇リスクが高まった」とし、パウエルFRB議長会見では「経済は依然として堅調」「当面は明確化を待つのに有利な立場にある」「金利調整を急ぐ必要がない」と述べて、早期の利下げに慎重な姿勢を示しました。
結果
4.25-4.50%で据え置き
★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2025年5月8日)の記事に載せています。
ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は143.10-50で上下し、03:00のFOMCの時は143.30でした。
発表直後に143.30から142.90まで下落しましたが、すぐに反転してからはパウエルFRB議長の早期利下げに慎重な発言もありドル買いの流れとなって05:10には143.99まで上昇し、143.86でNYクローズとなりました。
ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は1.1345-75での小動きが続き、03:00は1.1340でした。
発表直後に1.1340から1.1365まで上昇しましたが、すぐに反転してからはドル買いの流れとなったため下げ出して05:10には1.1291まで下落し、1.1302でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・「トランプ米大統領は中国を交渉の場に引き出すための関税引き下げに消極的」と伝わると債券が買われて利回りは低下しましたが、FOMC声明後のパウエルFRB議長が早期利下げに慎重な姿勢を示したため債券が売られて利回りは上昇し、4.270%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
昨日のNY株式市場
NY DOW 41,113.97(+284.97)△0.70%
NASDAQ 17,738.16(+48.50)△0.27%
・FOMCでは予想通り据え置きでパウエルFRB議長の早期利下げに慎重な発言もありましたが、トランプ政権がAI半導体の輸出規制を撤廃することを検討しているとの報道を受けてハイテク株が買われ、ダウは$284高、ナスも0.27%高で引けました。