FOMC声明全文(2025年3月20日)

 

 

2025年3月20日

本日早朝(3/20)に発表されたFOMC声明の全文です。(ロイターより転載)

 最近の指標は、経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示している。失業率はここ数カ月間、低水準で安定しており、労働市場の状況は引き続き堅調だ。インフレ率は依然やや高止まりしている。
 委員会は雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す。経済の見通しを巡る不確実性は増している。委員会は2つの使命の両面に対するリスクを注視している。
 目標を支援するため、委員会はフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジを4.25─4.50%に維持することを決定した。FF金利の目標誘導レンジに対する追加調整の程度と時期を検討するに当たり、委員会は今後もたらされるデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する。委員会は保有する米国債およびエージェンシーローン担保証券の削減を続ける。
 委員会は4月以降、米国債の毎月の償還上限を250億ドルから50億ドルへ引き下げることで保有証券の減少ペースを鈍化させる。委員会はエージェンシーローン担保証券の毎月の償還上限を350億ドルに維持する。委員会は雇用最大化を支援し、インフレ率を2%の目標に戻すことに強く取り組む。
 金融政策の適切な姿勢を評価するに当たり、委員会は今後もたらされる経済見通しに関する情報の意味を引き続き監視する。もしも委員会の目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある。委員会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力、インフレ期待、金融と世界の動向を含む幅広い情報を考慮する。
 政策決定の投票で賛成したのは、ジェローム・パウエル委員長、ジョン・ウィリアムズ副委員長、マイケル・バー、ミシェル・ボウマン、スーザン・コリンズ、リサ・クック、オースタン・グールズビー、フィリップ・ジェファーソン、アドリアナ・クーグラー、アルベルト・ムサレム、ジェフリー・シュミッドの各委員。反対票を投じたのはクリストファー・ウォラー委員で、FF金利の目標誘導レンジの据え置きには賛成したが、保有証券の減少ペースは現在のまま継続することが望ましいと考えた。

 

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