2024年12月19日
・FOMCでは予想通りFFレートの誘導目標を0.25%の追加利下げでしたが、FOMCメンバーの金利見通しでは、2025年末時点の中央値が上方修正され、利下げ回数が2回と前回9月の見通しから半減しました。更にパウエルFRB議長会見で「今回の利下げ決定はぎりぎりの判断だった」「追加調整を検討する上で慎重姿勢を強める可能性」「金利は中立水準にかなり近づいた」「金利調整プロセスの新たな段階に入った」などの発言を受けてドル買いが強まりました。
結果
4.50-4.75%から4.25-4.50%に0.25%の利下げ
★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2024年12月19日)の記事に載せています。
ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は153.40-154.00で上下し、NYタイムに入ると153.60-154.10で上下し、04:00のFOMC声明の時は153.71でした。
発表直後にドルが買われて153.71から154.50まで上昇し、そこから更にドル買いで06:50には154.85まで上昇し、154.84でNYクローズとなりました。
ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は1.0480-1.0505で上下し、NYタイムに入ると1.0465-95で上下し、04:00は1.0485でした。
発表直後にドル買いで1.0485から1.0414まで下落し、更にドル買いが続いたため05:10には1.0343まで下落して1.0349でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・FOMCの結果やパウエルFRB議長会見を受けて、債券が売られて利回りは上昇し、5/31以来の高水準を付け、4.524%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
昨日のNY株式市場
NY DOW 42,326.87(-1,123.03)▼2.58%
NASDAQ 19,392.69(-716.37)▼3.56%
・FOMCで予想通り主要政策金利が0.25%引き下げでしたが、2025年末時点の中央値が上方修正され、利下げ回数が2回と前回9月の見通しから半減することで「タカ派」的と受け止められて株売りが強まり、ダウは$1,123安、ナスも3.56%もの大幅安で引けました。