FOMC直後のドルの動き(2024年9月19日)

 

2024年9月19日

・FOMCでは5.25-5.50%から4.75-5.00%に0.50%の利下げを決定し、FOMC直前の金利先物市場は0.50%の利下げを6割、0.25%の利下げを4割で織り込んでいましたがエコノミストの多くは0.25%の利下げを予想していたため、結果発表後はドルが売られました。
しかしパウエルFRB議長会見で「FRBが急いでいることを示唆する予測は何もない」「適切であれば、利下げを早めたり遅らせたり、一時停止したりする」「0.50%の利下げは後手に回らないという決意のサイン、新たなペースと見なすべきではない」などの発言でドルを買い戻す動きが強まりました。

 

結果
5.25-5.50%から4.75-5.00%に0.50%の利下げ

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2024年9月19日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・FOMCまでは141.55-142.10での上下が続き、03:00のFOMCの時は141.96でした。
発表直後に141.96から140.72まで下落し、更にドル売りで03:30には140.44まで下落しました。
パウエルFRB議長で「FRBが急いでいることを示唆する予測は何もない」「適切であれば、利下げを早めたり遅らせたり、一時停止したりする」「0.50%の利下げは後手に回らないという決意のサイン、新たなペースと見なすべきではない」などの発言を受けてドルを買い戻す動きが強まり04:50には142.71まで上昇し、142.29でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・FOMCまでは1.1100-40で上下し、03:00は1.1123でした。
発表直後にドル売りで1.1123から1.1177まで上昇し、03:30には1.1189まで更に上昇しました。
しかしパウエルFRB議長会見からドルの買い戻しが強まり04:50には1.1096まで下落し、1.1117でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMC声明発表直後は0.5%の利下げを受けて債券が買われて利回りは低下しましたが、その後のパウエルFRB議長会見で利下げを急がない姿勢を示し、また米景気について楽観的な認識を示したため債券が売られて利回りは上昇し、3.706%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   41,503.10(-103.08)
NASDAQ   17,573.30(-54.76)
・FOMCで0.5%の利下げ発表後に上昇しましたが、その後パウエルFRB議長会見で、特に今後の利下げを急ぐ必要はないとの発言が伝わると売りに押されてダウは$103安、ナスも0.31%安でで引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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