FOMC直後のドルの動き(2024年8月1日)

 

2024年8月1日

・FOMCでは予想通りFFレートの誘導目標を5.25-5.50%で据え置きでしたが、パウエルFRB議長会見で「FOMCは利下げに近づいているという感触を得ている」「9月FOMCで利下げが選択肢になる可能性ある」と9月利下げの可能性に言及したためドル売りの流れになりました。
また前日の日銀金融政策決定会合後の植田和男日銀総裁会見で日銀による金融政策の正常化が更に進むとの見方から円買いの流れも引き継いでいました。

 

結果
5.25-5.50%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2024年8月1日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は15:30から始まった日銀金融政策決定会合後の植田和男日銀総裁会見で日銀による金融政策の正常化が更に進むとの見方が強まり円が買われる流れとなり16:00の152.21から17:10には150.05まで下落し、21:15の米7月ADP雇用統計が予想を下回ったためドル売りも加わり23:00には149.62まで下落しました。
その後ジリジリと戻して03:00のFOMCの時は150.78でした。
発表直後に151.25まで上昇しましたが、03:30からのパウエルFRB議長会見で「FOMCは利下げに近づいているという感触を得ている」「9月FOMCで利下げが選択肢になる可能性ある」と9月利下げの可能性に言及したためドル売りの流れになって04:40には149.60まで下落し、150.03でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は18:00の7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を上回ったためユーロが買われ、更に21:15の米7月ADP雇用統計が予想を下回ったことでドル売りも重なって17:00の1.0817から22:30には1.0849まで上昇しました。
その後FOMCを目前に控えてポジション調整のユーロ売りで01:40には1.0804まで下落し、03:00は1.0815でした。
発表直後に1.0801-16で小幅に振った後、ドルが売られため04:10には1.0832まで上昇し、1.0826でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・21:15の7月ADP雇用統計や21:30の4-6月期四半期雇用コスト指数が予想を下回ったことで債権が買われて利回りが低下し、FOMC後のパウエルFRB議長会見で9月利下げの可能性について言及したことで更に債券が買われて利回りが低下し、4.033%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   40,842.79(+99.46)
NASDAQ   17,599.40(+451.98)
・FOMC後のパウエルFRB議長会見で「経済は利下げが適切な位置に近づいている」「早ければ9月に利下げする可能性がある」と述べて利下げに転じる時期が近づいているとの見方を示したことで金融緩和が米景気を支えるとの期待から買いが強まり、ダウは$99高で引け、ナスはエヌビディアの急伸や市場予想を上回る決算を発表したAMDなどハイテク株が買われて2.64%高の大幅高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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