2017年12月14日
FOMC声明では市場予想通りFF金利の誘導目標を現行の1.00-1.25%の範囲から1.25-1.50%に引き上げ、同時に公表された経済・金利見通しでは2018年末のFF金利見通し(中央値)は2.125%で据え置き、来年の利上げ想定回数の中央値も「3回」に据え置かれました。
来年2018年2月に1期4年の任期を終えて退任してパウエル次期議長へ引き継ぐイエレンFRB議長として最後の会見でした。
またパウエル次期議長が就任した時点で、2024年まで任期が残っていた理事ポストも退任すると表明しています。
・ドル円は22:30の11月CPIでコア指数が前月比・前年比共に予想を下回る結果だったため113.30から22:40には112.95まで急落し、FOMCでは発表直後に112.64-113.14で振った後、ドル売りの流れとなったため05:00の112.45まで下落し、112.52でNYクローズとなりました。
・ユーロドルはFOMC後からドル売りの流れとなったため04:00の1.1771から06:50の1.1831まで上昇が続いて1.1830でNYクローズとなりました。
・米国10年債権利回りは22:30の11月CPI発表後に2.426%から2.369%まで急低下し、FOMC後から再び低下となって2.344%ででNYクローズとなりました。
・NY株は11月CPIのコア指数が予想を下回ったことで金利先高感の後退から幅広く買われて堅調な展開が続き、FOMCでも波乱なく通過し、また米上下両院の共和党が一本化した税制改革法案で合意したとの報道もあって堅調に推移し、ダウは$80高、ナスは0.20%高となりました。
結果
1.00-1.25%から1.25-1.50%に引き上げ
★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2017年12月14日)の記事に載せています。
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ドル円(チャートは7:15時点)
・昨日のドル円は欧州時間はFOMCを控えて113.30-45で小動きでしたが、22:30の11月CPIでコア指数が前月比・前年比共に予想を下回る結果だったため急落して22:40には112.95まで下落しました。
そこからは113.00-25での上下が続き、04:00のFOMCの時は112.84でした。
結果は予想通り政策金利を1.00-1.25%の範囲から1.25-1.50%に引き上げ、同時に公表された経済・金利見通しでは2018年末のFF金利見通し(中央値)は2.125%で据え置き、来年の利上げ想定回数の中央値も「3回」に据え置かれました。
発表直後に112.64-113.14で振った後、ドル売りの流れとなり05:00には112.45まで下落し、112.52でNYクローズとなりました。
ユーロドル(チャートは7:15時点)
・欧州時間は1.1735-55での小動きの後22:20に1.1729まで下落しましたが、22:30の11月CPI発表直後に1.1770まで急伸しました。
そこからは1.1760近辺での小動きが続き、04:00は1.1771でした。
発表後からドル売りの流れとなったため06:50の1.1831まで上昇が続いて1.1830でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは7:15時点)
欧州時間序盤は上昇基調となり22:15には2.426%まで上昇しましたが、22:30の11月CPI発表直後に急落して22:45には2.369%まで低下し、そこからは2.370-95%で上下して04:00のFOMCの時は2.380%でした。
発表後から再び低下し出して06:00には2.344%まで低下して2.344%ででNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
昨日のNY株式市場
NY DOW 24,585.43(+80.63)
NASDAQ 6,875.80(+13.48)
・昨日のNY株は朝方発表された11月CPIのコア指数が予想を下回ったため金利先高感が後退して幅広いセクターが買われて堅調な展開が続きました。
FOMCは市場予想通りの結果で波乱なく通過し、米上下両院の共和党が一本化した税制改革法案で合意したとの報道もあって引けまで堅調に推移し、ダウは$80高、ナスは0.20%高となりました。