FOMC直後のドルの動き(2024年2月1日)

2024年2月1日

・FOMCでFFレートの誘導目標は予想通り5.25-5.50%で据え置きでしたが、声明文で追加利上げに含みを持たす文言を削除した代わりに、「インフレ率が持続的に(政策目標の)2%に向かっているとのより大きな確信を持つまで、政策金利の引き下げが適切になるとは考えていない」との文言を付け加え、パウエルFRB議長会見でも「適切であれば金利を長期間維持する用意がある」「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」と述べたことで早期利下げへの期待が剥がれてドルが買われ、過去最高圏で推移していたNY株は利益確定売りが強まりました。

 

結果
5.25-5.50%で据え置き

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2024年2月1日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間は1月ADP全米雇用報告や10-12月期米雇用コスト指数、1月米シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったため米長期金利の低下と共にドル売りの流れとなり、22:00の147.79から01:00には146.07まで下落し、04:00のFOMC声明の時は146.38でした。
発表直後に146.10-87で大きく振った後、パウエルFRB議長会見で「適切であれば金利を長期間維持する用意がある」「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」と述べたことで早期利下げへの期待が剥がれドルが買い戻されて05:30には147.44まで上昇し、146.95でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間はドル売りのため22:00の1.0836から00:00には1.0887まで上昇し、04:00は1.0845でした。
発表直後は1.0816-56で振った後、パウエルFRB議長会見後にドル買いになったため05:30には1.0794まで下落し、1.0817でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・FOMC前に発表された米経済指標が低調な結果だったため債券が買われて利回りが低下し、FOMC後に早期利下げ観測が後退すると債券売りが強まる場面もありましたが売りは長続きせず、3.914%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   38,150.30(-317.01)
NASDAQ   15,164.01(-345.88)
・FOMCで政策金利は予想通り5.25-5.50%で据え置きでしたが、パウエルFRB議長会見で利下げを始める時期について「3月会合の時までに確信に至っているとは考えにくい」と述べたことで早期利下げへの期待が剥がれ、また過去最高圏で推移していたため利益確定売りも強まり、ダウは$317安、ナスも2.23%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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