2025年10月30日
本日早朝(10/30)に発表されたFOMC声明の全文です。(ロイターより転載)
入手可能な指標は、経済活動が緩やかなペースで拡大していることを示している。雇用の伸びは今年鈍化し、失業率はやや上昇したが、8月まで低水準を維持していた。より最近の指標はこれらの動向と一致している。インフレ率は今年初めから上昇し、依然やや高止まりしている。
委員会は雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す。経済の見通しを巡る不確実性は依然として高水準にある。委員会は2つの使命の両面に対するリスクを注視しており、雇用に対する下振れリスクがここ数カ月間で高まったと判断する。
目標を支援するため、リスクのバランスの変化を考慮し、委員会はフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジを0.25%ポイント引き下げ、3.75─4.00%にすることを決定した。FF金利の目標誘導レンジに対する追加調整を検討するに当たり、委員会は今後もたらされるデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する。委員会は保有する総証券の削減を12月1日で終了することを決めた。委員会は雇用最大化を支援し、インフレ率を2%の目標に戻すことに強く取り組む。
金融政策の適切な姿勢を評価するに当たり、委員会は今後もたらされる経済見通しに関する情報の意味を引き続き監視する。もしも委員会の目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある。委員会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力、インフレ期待、金融と世界の動向を含む幅広い情報を考慮する。
政策決定の投票で賛成したのは、ジェローム・パウエル委員長、ジョン・ウィリアムズ副委員長、マイケル・バー、ミシェル・ボウマン、スーザン・コリンズ、リサ・クック、オースタン・グールズビー、フィリップ・ジェファーソン、アルベルト・ムサレム、クリストファー・ウォラーの各委員。
反対票を投じたスティーブン・ミラン委員は今回の会合でFF金利の目標誘導レンジを0.50%ポイント引き下げることが望ましいと考え、ジェフリー・シュミッド委員は今回の会合でFF金利の目標誘導レンジを据え置くことが望ましいと考えた。