2025年7月31日
・FOMCでは予想通りFFレートの誘導目標を4.25-4.50%で据え置きでしたが、パウエルFRB議長会見で「経済は堅調な状況にある」「インフレ率は目標をやや上回っている」「インフレリスクへの対応として、現在のスタンスは適切だと認識」「9月FOMCについては何も決定していない」との発言がタカ派的と受け止められてドルが買われました。
結果
4.25-4.50%で据え置き
ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は7月ADP全米雇用報告や4-6月期米GDP速報値が予想を上回ったためドルが買われて17:00の148.08から22:40には149.09まで上昇し、03:00のFOMCの時は148.76でした。
声明で「純輸出の変動が引き続きデータに影響を及ぼしているものの、最近の指標は今年上期の経済活動の成長が緩やかになったことを示している」と米経済に対する認識を下方修正したことやボウマンFRB副議長とウォラーFRB理事が0.25%の利下げを主張して反対票を投じたことでドルが売られて03:30には148.52まで下落しましたが、パウエルFRB議長会見で「経済は堅調な状況にある」「インフレ率は目標をやや上回っている」「インフレリスクへの対応として、現在のスタンスは適切だと認識」「9月FOMCについては何も決定していない」との発言がタカ派的と受け止められて再びドルが買われて05:50には149.52まで上昇し、149.51でNYクローズとなりました。
ユーロドル(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤はドル買いのため17:00の1.1553から22:50には1.1458まで下落し、03:00は1.1481でした。
発表後はドル売りで03:30には1.1503まで上昇しましたが、その後パウエルFRB議長会見でタカ派的なスタンスを示したため再びドル買いで下げ出して05:20には1.1402まで下落し、1.1406でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・7月ADP全米雇用報告や4-6月期米GDP速報値が予想を上回ったため債券が売られて利回りは上昇し、FOMC後のパウエルFRB議長会見で早期利下げに慎重な見方を示したことで債権売りの流れとなり4.373%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
昨日のNY株式市場
NY DOW 44,461.28(-171.71)
NASDAQ 21,129.67(+31.38)
・昨日のNY株は7月ADP全米雇用報告や4-6月期米GDP速報値が予想を上回ったため堅調に推移していましたが、FOMC後のパウエルFRB議長会見で利下げが示唆されず早期の
利下げ期待後退から株が売られてダウは$171安、ナスもマイテンしたもののハイテク決算への期待やエヌビディアの上昇でプラス圏を回復し、0.15%高で引けました。







