FOMC直後のドルの動き(2025年6月19日)

 

2025年6月19日

・FOMCでは予想通りFFレートの誘導目標を4.25-4.50%で据え置きでしたが、パウエルFRB議長会見で「労働市場の状況は引き続き堅調」「調整を行う前に、より詳細な情報が得られるまで待つのが適切」「労働市場は利下げを強く求めていない」と述べて早期利下げに慎重な見方を示しました。

 

結果
4.25-4.50%で据え置き

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2025年6月19日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・FOMCまではトランプ大統領が「イランからの接触があった」「イランは交渉を望んでいる」などと発言したことで中東問題の解決への期待からNY株買い、ドル売りとなり17:00の144.95から01:10には144.52まで下落し、03:00のFOMC声明発表の時は144.76でした。
発表直後に144.76から144.32まで下落しましたが、その後のパウエルFRB議長会見で早期の利下げに慎重な見方を示したためドルが買われて04:20には145.22まで上昇し、145.14でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは6:00時点)
・トランプ米大統領のイランに関する発言が伝わるとドルが買われて00:30に1.1530まで上昇し、03:00は1.1496でした。
発表直後に1.1496から1.1528まで上昇しましたが、その後パウエルFRB議長会見で利下げを急がない姿勢を示したためドルが買われて04:00には1.1460まで下落し、1.1479でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMCの結果発表直後は債券が買われて利回りは低下しましたが、パウエルFRB議長会見で利下げを急がない姿勢を示すと逆に債券が売られて利回りは上昇し、4.392%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   42,171.66(-44.14)
NASDAQ   19,546.27(+25.18)
・昨日のNY株はトランプ大統領が「イランからの接触があった」「イランは交渉を望んでいる」などと発言したことで中東問題の解決への期待から買われ、FOMCでは予想通り政策金利据え置き、年2回の利下げ予想を維持しましたが、パウエルFRB議長会見で今後数カ月のインフレを想定していると警告したことで金利上昇懸念から売りがかさんでダウはマイテンして$44安、ナスも上げ幅を縮めて0.13%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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